第24話

 「ただいま」


「えっ、お兄ちゃん。お、おかえりってなんで口を抑えてるの?」


「キスした」


「えぇ?今日付き合ったばっかりじゃないの!!」


「そうだけど、流れで」


「いやいや、はやすぎるよ!!」


優は頭が回ってなく、妹と普通に会話が出来ている。


 「お兄ちゃん・・・やっぱり本当に付き合ってるの?」


「多分」


「多分って、待ってお兄ちゃん!!」


優は妹を無視して部屋に入る。


 何度もあの時の感触を思い出す。


 

 キスってあんな感じなんだ。


 と言うか、俺付き合ってるんだよ??付き合ってるんだよね??


 マジで??マジで??マジで??


 俺が??俺が??俺が??



 マジでー!!



 やばい、現実が受け入れらない。


 と言うか、どうしよう、今日はを気を遣って貰ったけど、金がない。


 どうしよう、明日から話すネタが思いつかない。


 どうしよう、俺女の子の褒めることとか分からない。



 優はそんな女の子との付き合い方を調べるための携帯を壊した自分を悔やんでいた。

ーーーーーー

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る