第22話

放課後


 「一緒に帰りましょう!!」


「良いよ」



 だが、東山がやってくる。


 「ねぇ、これからカラオケ行こうと思ってるんだけど、一緒に来ない?」


「・・・」


「聞いてる?神奈さん」


「あぁ、私に言ってたんですね?」


「そうだよ。」


「ごめんなさい、明らかに一緒に帰ろうと話していたので、違うのかなと」


「・・・ぅ、そいつも一緒に」


「いえ、せっかくの付き合っての初日なので、私は二人で居たいです!優さんも良いですか」


「うん」


東山に睨まれる。


 「じゃあ、私達行きますね!」


ーーーーーー

 学校を出た。


 「優さん、せっかくだからデート行きませんか」


「で、デート??」


「そうです!デートです!!」


「・・・良いよ。」


「やったー!!じゃあ早速行きましょうか」


 そして、行ってから気付いたんだけど、ほぼお金がなかった。


 「ごめん、やっぱり、その」


「どうしたんですか??」


「お金なくて」


「なら、お金を使わないデータをしましょう!!」



そして、二人で色んな所を歩いた。


 神奈さんの転校前の話、趣味とか楽しかったこととか色々とそして、


 「最低ですね!!」


「・・・うん。だから別れた方がいいと思うんだ」


「・・・よくない」


小さくて聞こえなかった。

 

 「ごめん、神奈さん小さくて聞こえなかったもう一回」


「よくないって言ってるんですよ!!」


神奈さんは怒った顔をする。


 「そんな話を聞いたら尚更ほっとけないじゃないですか!!最低ですよ!!クラスメイト達もこの学校の人も」


「そう思うけど、俺もそこまで言い返さず受け入れたのもあるし」


「それは集団されたら、誰だってそうなりますよ!!あー、ムカムカして来ました!!」


「・・・」


「もうこうなったら!明日から全力見せつけますよ!!」


「えっ?」


「あなたは良い人です!!理由はどうあれ、私を恋人にしてくれました!!なら私もあなたを好きになって、あなたを嘘で振った人達に復讐をしましょう!!」


「・・・でも」


「良いんです!!あーもう、焦ったいですね!!そこは優さんの悪いところです!!」


「ご、ごめんなさい」


「許しま・・・許しません!!」


「えぇー!」


「許す代わりに恋人の証を見せてください」


と言って、神奈さんは口を出す。


 「さぁ、さぁ!!」


「でも、その神奈さんは好きな」


「私達はもう恋人です!!良いんです!!それとも私に嫌われていいんですか??」


「・・・っ」


「他の人のようにいじめて欲しいんですか!?」


「・・・」


「私を見逃したら、もう誰も好きになってくれませんよ!さぁ、早く口に早く」


「わかった」


 俺も神奈さんも緊張と恥ずかしさでぶるぶるだったけど、回数が増えて慣れていた

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