知らないうちにクラスの女子達から振られたことになり、嘘の噂が広がって誰も信じてくれない人間不信になったからもう遅い。

激 辛

第1話

その日は、なんか一日中変な空気だった。みんなが俺を見て笑い、ニヤ付いている。なんでこうなっているか分からない。


ーーー

 放課後


 そして理由が判明した。

 俺はクラスメイトの東山に笑われながら言われた。

 「お前、昨日振られたんだって」


 「なんのこと??」


「いや、隠すなって、ちゃんと・・・ぷ、勇気持って告白したんだろう?」



 「いや、姫宮さんがそう言ってるぞ」

  顔でほらと、そっちを見ろというかにそっちの方を見ると


「えっ??」


そして、その姫宮さんは俺を睨むように見る。


 「いや、俺告白なんてしてないよ」


「はぁ、そうやってすぐに嘘を付くんだな」


「いや、だから俺は」


「姫宮さん、お前のせいで泣いてるぞ。振っただけなのにそのあとボロカスに言われたって」


ほぇ??もう一度姫宮さんを見ると本当に泣いてる。


 

 「謝れよ」


東山は普段、滅多に俺に話しかけないで話しかけてくなと思ったらそうやってカッコつけるためか









 と言うか・・・姫宮さんとはこのクラスになってから話したことないぞ。なのに振られたことになってさらにボロカスに言ったこと付き


 

 「こっちにみんな!!クズ!!」「姫ちゃん傷つけて・・・ゆる流石にないから」

 姫宮さんを慰めるように姫宮さんの近くにいる女子が俺に向かって言う。


 明らかに敵意が向けられている。


 

 「いや、俺は本当に」





 「優!!」


隣のクラスの幼馴染の花見が入ってきた。


 「どうしたの?花見」


「優が告白して振られてボロカスに振られたって聞いたんだけど」


「違うよ花見俺は」

  


 と否定をしていたら話を聞いていた男子が声を上げる。



「俺を振ったら後悔するってお前の人生終わるとか」


「あと俺は、姫宮さんに振られて、おまえなんて体だけって言った聞いたぞ」


「いや、言ってないし」


「そうだよ、優が言うわけ」

 花見とはずっと長年一緒だったから信じてくれ


   


 

「俺も聞いたよ。」「私もさらにお前がその体を出さないなら何も価値がないとか」

 さらにクラスが追い討ちをかける。


「いや、だから」


「俺も聞いた」「俺も」「私も」


クラスメイトは次々と言っていた。


 俺は分かった。クラスメイト達から嵌められんだって。



 「優、本当なの??」

花見が暗い顔をして俺を見る。あれは疑ってる顔だ。流石に疑いたくなる気持ちは分かるけど


 「違うよ、本当に」


「でも、みんな言ってるよ。」


「いや、本当に違うって」



 

「酷い!!私は呼ばれたから行ったのに!!そんなふうに言われて」


 後ろから怒鳴り声がする。

 姫宮さんが体を隠すように泣きながらしゃがむ


 「最低よ!!そんなふうにしか見てなかったなんて」

 横にいる神奈さんも怒鳴り声で言ってくる。


「優・・・」


「・・・花見違うからね。本当に」


 パシッ!!



 と音がなり俺顔が痛い。

 「てめぇー!!姫宮さんが泣いてるのに!!なんださっきからずっと護摩化して平気で嘘ついて!!」


「本当に俺は言ってないよ」


「だったら、姫宮さんがこんなに泣くわけないだろう、このクズやろう。」


ダメだ。もう俺の声は聞けない。


 せめて花見が信じて来れば


 「花見、俺は本当に言ってないからな」


「ごめん、優」


そして、花見は走って行った。


 嘘でしょ。



 その後は、姫宮さんは先に帰り、俺は暴言を吐かれなが家に帰った。



 

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