第9話 202X年宇宙の旅
「ほら、説明書だ。この通りにやれば難しいことはない」
「全力を尽くしますよ」
店長はポータブルのゲーム機を持って立ち上がった。
画面にはイケメンキャラが表示されていて、歯の浮くような台詞をボイス付きで主人公に投げているんだ。
「俺はお前を誰にも渡したくないんだ!」
ぼくが同じ事を女の人に言ったら、絶対に警察呼ばれちゃうよ。
民事不介入が原則だろ。
店長は選択肢の中から「うわっ、キモ!」を選んだ。
「ありゃりゃ。かわいそうに」
「全ルートをコンプリートするためには必要なんだ。とにかく、怪我だけはしないでくれよ。じゃあよろしく」
店長はゲーム機を操作しながら二階の自宅へ上がっていくけど、あれでぼくに「歩きスマホはダメだ」とか言ってくるんだぜ? 同じじゃん。
ちなみにぼくは歩きスマホをしたことが本当に一度も無い。
ぼくはカウンターの椅子に腰を下ろすと、パリパリとしおれた説明書に目を通す。
う~ん、気合いを入れてきた割には簡単っぽいな。
外す、掃除機で埃を吸う、必要に応じて洗剤で洗って乾かす、元に戻す、それだけだ。
ちなみにぼくは家では扇風機で頑張る
それというのも父さんが悪い。
暑いからって電気屋で買おうとするんだけど、夏場は工事が立て込んでいるのでお待ちいただきますよ、と言われて諦める。
そして次の夏まで忘れてしまう。
それを毎年繰り返しているんだ。
まあ、このへんは涼しいからエアコンなしの家がけっこうあるし、使う家でもせいぜい真夏の二週間くらいだからね。
たまには汗をかくのも悪くない。
でも将来一人暮らしをすることがあれば、エアコンつきの物件にするけどね。
正方形の業務用パッケージエアコンは天井からぶら下がっている。
後付けなのか配管はむき出しだけど、不思議とイメージを損ねていない。
むしろ都会的なセンスだ。
倉庫に立てかけてある六尺脚立を持ってくる。
真下のテーブルと椅子をどけると、そこに脚立を立てた。
「……よし、やるか」
きしむ脚立に上る。
天井は吹き抜けだし、微妙に高さが足りないな。
二カ所回っているシーリングファンが目の高さだ。
ただのオシャレじゃなくて、空気を攪拌することで冷暖房の効率を高めるらしい。
もうちょっと。
エアコンの二カ所の爪を起こすと、ドアを開くように中の機械が顔を出した。
蓋に付いている黒い網のような部品がフィルターだ。
「これはひどい」
なるほど確かに埃がいっぱいだ。
これじゃあ効きが悪いのも当然だろう。
割の良いバイトだと思ってたけど、やっぱりそれなりに使われるなあ。
「…………」
斉藤さんの病気は、現代の医学では治せない。
ぼくはただの高校生で、嫌になるほど無力だ。
猛勉強して医者になる?
高校を出て大学に六年通って、それでやっとスタート地点なんだ。
考えたくないけど、そんなに時間はないんだ。
何もできない。
何もしてやれない。
ただ、一緒に居ることすら。
合わせる顔がない。
だからこうしてバイトに逃げている。
手を動かしていれば、悩むこともない。
「これを取り外して……うおっ!?」
僕の身体は宙を舞う。
明らかに集中力が足りていなかった。
脚立の注意書きを読まなかったぼくが悪いんだけど、脚立の天板には絶対に立っちゃいけないんだ。こうなるから。
説明書はわからなくなったら読むものだ!
天井がみるみる遠ざかるのが、まるでスローモーションに見える。
なのに、身体はまるで鉛の海を泳ぐみたいに重かった。
ああ、ぼくは落ちている。
鈍い衝撃とともに、ぼくは尻から着地した。傷口が鈍く痛み、ぼくは思わず身体を丸めた。
「痛てて……えっ」
ぼくが直前まで乗っていた脚立がガタガタと震えたかと思うと、ゆっくりとこちらに倒れてきた。
だめだ、避けている時間なんて――
「…………?」
脚立は倒れてこなかった。
「大丈夫ですか、先輩。もう……ダメですよ、脚立の天板に立っちゃ」
「雲雀ヶ崎……どうしてここに」
雲雀ヶ崎が倒れそうな脚立を支えてくれたんだ。
おかげでぼくの頭が割れる事態は避けられた。
アルミ脚立でも、強度が必要なヒンジ部分は鉄だからね。
彼女は脚立を元通り立てると、ぼくに手を差し出してきた。ぼくは少し躊躇したけど、その手を取って立ち上がる。
「あら。あたしはただの通りすがりの客です。ただ飲み物を飲みにきただけですよ、店員さん。レモネード、お願いしますね」
そこでぼくはようやっと失敗に気付いた。
ドアに『準備中』の札を出しておくのを忘れたんだ。
全然知らない人が入ってきたら、けっこう問題になってたかも。
「ありがとう。これはぼくのおごりだから、店長には内緒で頼むよ」
「それって……」
「うん?」
「二人だけの秘密、ってことですね?」
「……そりゃまあ、うん」
どうしてそんなに嬉しそうなんだろう。
とにかくぼくは、フィルターに掃除機をかけるために裏口から外に出た。
とっとと済ませて元通り店を開ければ、店長からはどう見ても知り合いが普通に来たとしか見えないだろう。
「くそう、なんだこれ。全然落ちないぞ。ベッタリこびり付いてる。タバコのヤニか、調理の油か」
「この洗剤を吹き付けて、汚れが浮いたところをホースで洗いたまえ」
「あ、ありがとうございます……って店長!?」
店長は小さく首を傾けながら、洗剤のスプレーを差し出した。
「乾く前に付けると壊れるから気をつけてな。短時間ならフィルターなしの直でも問題ない。何なら止めてもいいしね」
「ど、どうも……」
「怪我は無いかい?」
店長は普段は無愛想なのに、なぜだか今回に限っては目が笑っている。
「あ……ありません」
「それはよかった。彼女へのお礼に、冷蔵庫のアップルパイを出してやってくれ。ああ、心配はいらない。彼女は私の姿なんて見ていないからね。約束を破ったわけじゃない」
店長はジーンズのポケットから携帯端末を取り出すと、ぼくに見せた。
映っている映像は、店内に設置された防犯カメラの一つだ。
画面の中では雲雀ヶ崎が脚立を壁に立てかけ、テーブルと椅子を直している様子が映っていた。
それどころかテーブルまで拭き始めたんだ。
「この嬉しそうな顔を見たまえ、なんと健気な! いい子じゃないか、よっぽど君の役に立ちたいようだね。……なあ、山田君。一つ聞きたいことがある」
「……は、はあ」
なんだろう、この面白いものを見るような視線。
「どっちが本命だい? 私にだけそっと教えておくれよ」
「そ、そういうのじゃないです!」
なんて意地悪な人だろう。
でも。ぼくは。
*
鍬を振るう。
植物を育てるには、何は無くてもまずは土壌だ。
ひたすらひたすら、土と肥料、そしてこれが大事なんだが、空気を混ぜ合わせる。
耕運機を使えればいいんだけど、もちろんそんな高価な物は買ってもらえない。
とにもかくにもお金というものが足りない。
農家って訳じゃないし、この高校の園芸部はゆるさで有名だから、ある程度は仕方がない。
特に目標があるわけでもなく、ひたすら草や花を植えて、余った土地を見た目だけでもきれいにする。
そうすれば、余計なことを考えなくて済むんだ。
「何を植えるの?」
声に振り返ると、何やら嬉しそうな斉藤さんが畑の外に立っていた。
長い黒髪が風に揺れて、まるで流れているみたいだった。
「さあ……何を植えようかな。この間から考えてる」
「トリフィドがいいわ。花もきれいだし、上質の油が採れるっていうじゃない」
「トリフィド……? 聞いたことないな。原産はどこ?」
「イギリスよ。でもまあ、そう簡単には手に入らないでしょうね」
「顧問に頼んで取り寄せてもらうよ」
そう言うと、何がおかしいのか斉藤さんは腹を抱えて笑い始めた。
「あはっ、あははは! 冗談よ、冗談」
ぼくは思わず小首をかしげた。
何か、変なことでも言っちゃっただろうか?
「トリフィドはね……ううん、いいわ。このままにした方が面白そうだもの」
「……?」
「それ以外なら何を植えるの?」
倉庫に在庫がある種の中から、これから植える植物を思い出す。
「そうだね……サルスベリか、ベコニアか……」
「ヒマワリは?」
「それでもいい。見栄えも良いし、迫力があるからね。そうだ、ヒマワリにしよう」
「本当に考えてなかったの?」
「うん。ぼくは難しいことはよくわからないし、畑を耕すくらいしかできない」
斉藤さんは腰をかがめると、一つかみの土をすくい取った。
指の隙間からパラパラと土がこぼれ落ちる。
「砂とは違うのね」
「当たり前さ。砂に植えてもどうしようもない」
「幸福って、指の間から砂が落ちるように流れていくものだ、って思ってたけど。これなら、しぶとく残ってくれそう」
「何言ってんだよ」
「土は
「何それ」
「創世記第三章。禁断の知恵のみを食べたアダムとイヴは、楽園を追われ食べ物を自分で手に入れなければならなくなった、って話。人類はその頃から土を耕していたのね」
斉藤さんは寂しそうな顔をしていた。
でも、寂しいのはぼくだって同じだ。
いったい、なんて声を掛けたらいいんだろう。
「また来るわ。お花畑、楽しみだもの」
「うん、いつでもおいで」
結局、そんな当たり障りのない事しか言えなかった。
ぼくは斉藤さんを見送ると、またひたすら鍬を振るう。
ここを一面のヒマワリ畑にするまで。
「せんぱーい」
しばらくすると、雲雀ヶ崎が鍬を担いできた。
「遅くなってごめんなさい。ホームルームが長引いちゃって」
「ううん」
「結局、何を植えるんですか?」
「ヒマワリだよ。ここを一面のヒマワリ畑にする」
「素敵ですねえ……るなも手伝います!」
ぼくたちは並んで土を耕し始めた。
身体を動かすのはいい。
余計なことを考えずに済む。
一時間ほど続けて、ぼくたちはベンチで一息つくことにした。
バイト代で懐は温かい。
できる先輩は後輩にジュースを奢るものなんだ。
雲雀ヶ崎が選んだのは、また例によってレモネード。
そんなに人気なのかなあ?
まあ、ぼくも嫌いじゃないけど。
ぼくは雲雀ヶ崎に聞いてみた。
「ねえ、トリフィドって知ってる?」
「ジョン・ウィンダムっていう作家が書いた小説に出てくる架空の植物です。動きは鈍いけど、歩き回って人を襲うんですよ」
「架空? 無いの?」
「はい」
ぼくはまんまと斉藤さんに担がれた、ってわけだ。
「でも、先輩と一緒ならトリフィドも飼ってみたいですね。新しい世界で」
架空の植物を飼う、ってのも変な話だ。
「架空の植物ねえ。つまりその、ビオランテみたいな?」
「ビオランテ?」
「昔の怪獣。ゴジラの映画に出てきたやつ」
「へえ……ゴジラって有名ですけど、じつは観たことないんです。なんか男の子向けって感じがして。そのうち観ようとは思ってるんですけど、機会がなくて」
「じゃあ最初の一作目がいいよ。ビデオ貸そうか? ベータマックスだけど」
「ベー……タ? 何ですそれ?」
ベータも知らんのか。
まあ、普通知らんよな。
家庭用VTRの規格の一つで、メジャーだったVHSとの互換性はない。
画質や音質が良かったらしいけど、もちろんDVDやブルーレイには劣る。
父さんがデッキを持ってたけど、もう部品が無くて修理できないみたい。
母さんは捨てろって言うけど、父さんは断固拒否している。
テープだけあっても仕方ないけど、気持ちはわかる。
「ごめん、何でもない。DVD出てるし、配信サイトでもやってるよ」
「えと、どんなお話なんですか?」
「顔にコンプレックスを持つ引きこもりのオタク青年が、サワヤカ体育会系イケメンに婚約者を取られたのでゴジラを殺して自分も死ぬ話」
「な、なんかその、ヘビーですね」
*
店には今日も客が来ない。
店長はカウンターに掛け、ぱらり、ぱらりと文庫本をめくっている。
海外ものみたいで、青い背表紙の本だ。
店はカウンターから見て左側の壁が本棚になっていて、ぎっしりと本が並んでいる。
大抵は海外もので、青い背表紙と薄紫の背表紙、そしてやたらに古くさい銀色背表紙のペーパーバックばかりだ。
表紙だっておどろおどろしいのが多い。
パラパラとめくったことはあるけど、細かい字がぎっしりでぼくには向かない。
「山田くん。レコードラックからシュトラウスの『ツラトゥストラかく語りき』を出して、掛けてくれたまえ」
「今日はクラシックですか」
本棚の向かい、カウンターから見て右側の壁にはぎっしりとレコードが並んでいる。
大抵はクラシックやジャズだ。
店のBGMは普段は有線放送なんだけど、こんなふうにレコードを掛けることもある。
どうして店長は昔ながらのやり方にこだわるんだろうと、不思議でならなかったのも過去の話だ。
今は、こういうのでいいんだよ! と思うようになっている。
円盤に刻まれた溝で針が振動し、それを増幅するという仕組みがわかりやすいからかな。
ブラックボックスは気持ちが悪い。
「シュトラウスは……ここだ。出番だぞリヒャルト」
レコードを探してジャケットを取り出し、プリメインアンプの電源を入れる。
これを入れると、連動してレコードプレイヤーの電源も入る。
蓄音機と言ったら店長に怒られた。
何が違うんだろう。わからないことはまだまだあるな。
教えられたとおりにブラシを使ってレコードの表面を撫で、細かい埃なんかを落とすわけだ。
この細かい溝にゴミが付いてると盤が痛むからね。
ターンテーブルにレコードを乗せると、針を一番外側に落とす。
ポツポツとしたノイズが少し流れた後、やたらに重厚で壮大な音楽が鳴り始めた。
「うん。やはりクラークを読むときはこの曲に限るね」
「はあ」
羊ヶ丘の銅像の話か? 少年よ大志を抱け、の。
「はあじゃないよ。やれやれ、キミにはわからないかな」
「何がですか?」
「『二〇〇一年宇宙の旅』は知っているか?」
その映画なら父さんのベータマックスのコレクションにあった。でも。
「訳のわからん変な映画ですよ」
そう言うと、店長はふふ、と自嘲的に見える笑いをこぼした。
「確かにな。君の言うとおり難解な映画だ。しかし、同時に執筆されたクラークの小説を読めば、全てに納得できるようになっている。メディアミックスの走りといえるだろうな。つまりだ、私としてはキューブリック監督の一番伝えたいメッセージは、クラークの小説を買え、だと思っている」
「はあ」
「だが、『二〇〇一年~』を推すのはにわかだ、と言い張る者がいるのだよ。それには異論がある」
「はあ」
「確かに『幼年期の終り』は素晴らしい。『都市と星』も大好きな作品だよ。だが、私がオススメしたいのは『渇きの海』なんだ」
「はあ」
「好きなものはどれだけあってもいい。好きがたくさん、大いに結構じゃないか。それだけ幸せなのだからね。順番を付けること、それ自体がナンセンスだよ」
前半は何を言っているのかわからなかった。でも、後半はなるほどと思う。
「すごいっすね、ウィリアム・クラーク先生」
店長は眉間にしわを寄せ、額に青筋を立てると、ぼくの肩を掴んで揺すった。
「もうっ! バカ! バカッ! サー・アーサー・チャールズ・クラークの話だ! まあいい、早く水とおしぼりを出してくれ」
「水とおしぼり?」
気がつけば、いつの間にか客が来ていた。
音楽のせいでドアベルの音を聞き逃したらしい。
「すいません、今おしぼりとお冷やを……あれ」
テーブル席にいつの間にか掛けていたのは、なんと城医師だった。
折り目のピッタリしたスーツ姿で、テーブル横には大きなトランクが置かれている。
「どこかお出かけですか、城先生」
「やあ、君か。ここで働いていたとは知らなかったよ。じつはこれから出張でね。君の検査は
「そうだったんですか」
ぼくは固唾をのんだ。
ぼくは次の検査で城先生と会ったときに、斉藤さんの事を聞こうと思っていたんだ。
ぼくは次の検査が終わったらしばらく病院には行かないし、出張で留守にするとなれば今ここで聞くしかない。
そう決めると、正直ほっとした。
何も知らずに検査の日を待っていたら、きっとものすごく後悔していたことだろう。
運が良い。
ぼくはテーブルにコーヒーを置くと、思い切って聞いてみた。
「城先生。その、斉藤花子さんの病気は……どうなんですか」
城先生は口を付けかけていたカップをソーサーに戻すと、テーブルで手を組んでその上に顎を乗せた。
普段はひょうひょうとしているのに、ひどく怖い表情だった。
「悪いが――」
声の調子も、いつもとまるで違う。
冷静な科学者の態度というのは、こういうのを言うんだろう。
「患者の情報を第三者に教えることはできない。これは決して破ってはならない職業倫理なんだ。すまないね」
「そこをなんとか」
「ダメだ」
「そう……ですか」
ぼくはみぞおちのあたりに手を突っ込まれ、肋骨を押し広げながら心臓を乱暴に捕まれるような感触を感じていた。
その時、携帯電話の着信音が鳴り響く。
ぼくじゃない。城医師はポケットからいささか古ぼけた携帯電話を取りだし、耳に当てた。
「привет……привет там.」
何を言ってるのかさっぱりわからない。
どっちにしろ、人の電話を盗み聞きするのは良くないだろう。
「山田くん」
店長に呼ばれ、カウンターに戻る。
「酷い顔だね? 今日はもう上がっていいよ」
「しかし店長」
「いいんだ。今日は私も用事があってね。店を早く閉める事になっている。昨日言わなかったかい?」
「そういえば……そうでしたっけ」
言われてみれば、昨日そう言われていたような気もする。斉藤さんのことで頭がいっぱいで、すっかり忘れていたんだ。
ぼくは着替えをすると、重い足取りで店を出た。
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