最終試験の謎
メアリアとの話を終えたティアはララと話しているミヨモの様子を確認するが先にミヨモがティアの接近に気付き、ミヨモはララに声をかける。
「あ、ティアさん終わったみたい、じゃあララちゃん私行くね」
「ええ、じゃあまたねミヨモ」
「うん、一緒に頑張ろうね」
ミヨモはララにティアの元に戻る事を告げると、そのままティアに近づき、声をかける。
「ティアさん、終わったんだったら一緒にニラダ君達のところに行こう」
「ええ、でも良かったの?まだお友達と話したかったんじゃあ」
「私はもう十分色んな話を聞けたから、村を出てからどうだったかとか、冒険者になってからどうっだったかとかをね」
「そう、ミヨモが良かったなら行きましょう」
ミヨモとティアは冒険者ギルドを出て、ニラダ達がいる飲食店へと向かう。
「ティアさん、あのメアリアさんだっけ、ティアさんが尊敬しているし、すごい人なんだよね」
「私だけじゃなくて全聖職者が敬愛するほどのお方よ、あの方はガンディーさんが魔王復活を本気で阻止しようというのが分かって、協力を志したっておっしゃっていたわ」
「そうなんだ、ガンディーさんのパーティーの人達ってみんなすごいね」
「ガンディーさん、やっぱりっていうか、結構ニラダの事を買っていたようね」
メアリアとの会話からガンディーは弟子であるニラダの事を高く評価しているのではないかと感じ、それについて話し続ける。
「このデデンの街を出てもやっぱりニラダの事は気にしていたようだし、メアリア様も何か言いかけたような気がするの」
「何か言いかけた?」
「……カイルさんを通して私達が欠けるかどうかの見極めを最終試験ってガンディーさん言ってたわよね」
「そうだけど、それがどうしたの?」
最終試験という言葉が気になり、ティアは自分の考えを話し始める。
「あのね、これは私の考えなんだけど、最終試験って言葉を使ったって事は、少なくともガンディーさんにとっては密かにニラダを見極め為にクエストや他の事を試験のように考えていたのかも」
「でも待って、カイルさんと会ったのは冒険者になってから結構経ってからだし、しかもカイルさんと一緒に行動した時間はそんなになかったはず」
「ふふ、ガンディーさんと連絡をとれる人物が他にもいるでしょう」
「カーリソンギルド長?」
「そっちにいったか、さすがにギルド長は私的な事に口を出さないだろうし、そうすると
ティアが
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