翌朝の様子
魔王軍の元幹部であるギガングとの戦いの中、ニラダは補助魔法の重ね掛けを駆使してどうにかギガングに強力な一撃を加え、クロスマウンテンからの離脱に成功する。しかし、その代償として補助魔法の重ね掛けによる大きな肉体の負荷がニラダを襲う。
一時は命の危機に瀕したが、どうにかティアの高位な治癒魔法により一命を取り留める事に成功する。
そのままニラダは深い眠りにつき、翌朝を迎える。
ミヨモとティアは同じ部屋で就寝しておりティアが目を覚ますとミヨモが既に起きており、寝衣からローブに更衣をすませており、ティアはミヨモに声をかける。
「おはよう、ミヨモ、早いのねもう着替えているなんて」
「ニラダ君が心配で、ちょっと様子を見に行こうかなって思って」
「でも、一応治療は成功したし、外傷もなかったから心配ないと思うわ」
「でもさ、補助魔法って本当は重ね掛けすると負荷が大きくなるっていうじゃない、だから後からでもなにか起きたりしないかなって思って」
ミヨモは補助魔法の重ね掛けの影響が後にもでるのではないかと危惧し、ニラダが心配になり様子の確認をしたかったことを強くティアに訴える。
「そうね外傷はなくても筋肉や骨はニラダが目を覚ましたうえでどうなっているか聞いておかないといけないし、私も一緒に行くわ」
ティアも寝衣から聖職者の制服に更衣し、ミヨモと共にニラダ達の宿泊している部屋に向かう。
扉の前に着くと、まずティアが扉をノックし、中にいるニラダ達に声をかける。
「おはよう、ニラダ、ジャン。もし起きていたらちょっと扉を開けてもらっていいかしら?」
ティアの声に応じてジャンが扉を開ける。
「おお、ミヨモ、ティアどうしたんだ?」
「一晩経ったし、ニラダの様子を確認しておきたくてね」
「ジャンさん、ニラダ君はまだ寝ているの?」
「何言ってんだ?ニラダの奴、とっくに起きてあそこの机で本を読んでいるぜ」
ジャンに促された方向を見るとニラダは確かに机で本を読んでおり、ミヨモ達の様子に気付いて声をかける。
「あ、ミヨモ、ティアおはよう」
「ニラダ君!」
「ニラダ!」
「ジャンから聞いたよ、ティアが治癒魔法をかけてくれたんだってね、ありがとう、おかげですっかり元気だ」
「そ、それは良かったけど、ねえニラダ、もう体に痛みとかないの?」
ティアはニラダの回復力に驚いており、それについて尋ねるとニラダが返答をする。
「その事だけど、どうやら
ニラダが習得していたスキルとは?
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