休み明けに
ドットより師匠の過去、そして自分を弟子入りさせた真意を知り、ニラダは師匠に会う為に冒険者ランクをSランクまで上げるという目標ができた事を他のパーティーメンバーに話す事を決意する。
2日間の休みは明け、集合場所としてギルドを選んでいて、既にそのテーブルにはミヨモとティアがいてニラダ達の到着を待ちながら話をしていた。
「ニラダ君達まだかな」
「まあ、まだ集合時間には早いしね、もう少し待ちましょう」
「うん、ティアさんこのお休みの日は何をしていたの?」
「私、実はねこの間のクエストで移動の合間に集めた薬草でまたポーションを調合して、孤児院に送っていたわ」
ティアが休みの間に何をしていたかを聞いてミヨモは感心し、声を出す。
「すごいねティアさん、みんな喜ぶよ」
「ミヨモは休みはどうしていたの?」
「ええ、ティアさんのあとに言うのは恥ずかしいけど、街中の美味しいものを食べ歩いていた」
「あら、楽しそうでいいじゃない」
ミヨモとティアが話をしているとそこにジャンが現れて2人に声をかける。
「よう、2人共もう来ていたんだな」
「ジャンさん」
「ジャン、おはよう」
「そういえばニラダはまだなのか?」
ミヨモとティアの姿は確認できたもののニラダがいない事を不思議に思って思わずジャンは尋ねる。
「そうね、ニラダはまだ来ていないわね」
「あいつの家がギルドに一番近いはずなのにまだ来ていないのか、珍しいよな」
「ニラダ君寝坊でもしたのかな?」
「どうかしらね、むしろ一番近いから余裕を持って過ごしているかもしれないわ」
「まあ、それで遅刻したんじゃシャレにならないけどな」
なかなかニラダが来ない事を話題にしながら3人の話は盛り上がっており、そしてそこにようやくニラダが現れる。
「おはようみんな、もう来ていたんだね」
「ニラダ君おはよう」
「おはようニラダ」
「遅えぞ、お前が一番最後だ」
「いや、でも集合時間まではまだ余裕あったんだけどな」
ジャンからは遅いと言われるがニラダは集合時間までは余裕があると主張し、そのままテーブルに着きミヨモが声をかける。
「私達の家って、ギルドから離れているから少し余裕をもってきたつもりだったんだけど、ちょっと早すぎたのかな」
「まあ遅れるよりはいいと思うけどね」
「それでニラダ、今後の事は考えてきたの?」
「もちろんだ、まずは目標を話したいと思う。俺は、俺達はSランクを目指したいと思う」
突然のニラダのSランクを目指す宣言に他の仲間の反応は?
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