みんなで食べて
デデンの街に帰還し、ギルドにて今回のクエストの報酬を受け取ったニラダ達はギルドのテーブルで話をしていた。
「うわあ、やっぱりランクの高いクエストって結構もらえるんだね」
「そうね、それでニラダ、明日から2日間休みって事でいいのよね?」
「ああ、また今後の方針を考えるし、みんなも何かあったら言ってくれたらいい」
「それじゃあ、今日は解散すっか」
ジャンが明日より2日休みである為、今日は解散を主張するが、その発言に対しミヨモが口を挟む。
「ちょっと待って、報酬を分配して、ちょっとづつお金出し合って、みんなでいつもより少しだけいいご飯食べない?」
「そうだな、今回のクエストは大変だったし、少しだけいいものを食べるか」
「たまにはいいわね」
「よっしゃ、じゃあ早速分配しようぜ」
ミヨモの提案を受け、ニラダ達は早速、報酬の分配を始めて、報酬分配後、それぞれで資金を出し合い、食事代を捻出し、食事処に向かった。
「ここはどうだ、少し高いけど美味しいと評判のお店だ」
「あ、ここ私知ってる。高いから中々行けなかったの」
「でも今日はいいんじゃない、今回のクエストは厳しかったしね」
「俺も前々から行きたいとは思っていたし、入ろうぜ」
ニラダ達は評判の店に入り、テーブルまで案内されると早速、注文し最初にドリンクが届く。
「ねえニラダ君、乾杯みんなでしようよ」
「そうだな、前は緊急クエストで他のパーティーやギルド長もいたしな」
「でも今日は私達だけよ」
「ケン達やティアの先輩達も一緒だったが、みんなすぐにどっか行っちまったからな」
ミヨモの提案でニラダ達は乾杯をする事になり、ニラダがパーティーのリーダーであるから乾杯の音頭をとることになった。
「それじゃあみんな今回のクエストはお疲れ様でした乾杯!」
「かんぱーーい!」
ニラダの乾杯の音頭と共に、それぞれ飲み物のグラスをすりあわせて乾杯をする。そして飲み物に口をつけると、まずジャンが言葉を発する。
「しかし、今回のクエストは大変だったが他のパーティーのメンバーの性格とかを知れたのは良かったな」
「そうね、ところでジャン、直前で逃げ出したパーティーの事はもういいの」
「今でもムカついてはいるが、会ったら一言いうくらいにしておくぜ、あいつらをとっちめても俺に、俺達に何の得もないからな」
「ふふふ、そうね、まあ今日だけは嫌な事は忘れましょう」
それから続々と料理が届き、ニラダ達はこの時間をとても楽しんだのだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます