それぞれのイメージ
休日に昔なじみである鍛冶師のドットにアイテム制作を依頼し、それから数日が経ち、デデンの街でのクエストを終えてからニラダはパーティーメンバーと共にドットの工房を訪れる。
「こんにちは、ドットおじさん」
「おお、ニラダか、今日はお仲間と一緒なんだな、お!お前が噂に聞く盗賊専門の盗賊か」
「ああ、ジャンっていうんだ、あんたの事もニラダから聞いているぜ」
「そうか、仲間を連れてここに来たって事はあれの話だな、ちょっと待ってろ完成しているからよ」
パーティーメンバーを連れてきたことにより、ドットはニラダより依頼されたアイテムが完成していると告げ、その完成品を工房の奥まで取りに行き、しばらくしてから戻ると完成品を持ってきてニラダに見せる。
「これだ、これ、どうだ?」
「すごい、さすがだねおじさん。ん?おじさんネックレスの色が違うようだけど、魔法石はこんな色してなかったよね?」
「ああ、これは俺が彩色をしたんだ。お前達をイメージしてな」
「俺達をイメージ?」
ドットはネックレスにそれぞれ違う色を彩色し、ニラダ達をイメージしたというのだ。そしてそれぞれのイメージの色を語りだしたのだ。
「まずはニラダ、お前は白だ。まっすぐ自分の目標を一点の曇りもなく進むさまがな、ミヨモちゃんは元気いっぱいだから赤にしてみたし、ティアちゃんは落ち着いた感じで水色ってとこだな」
「そうなんだ、ありがとう」
「ありがとうございます、嬉しい!」
「ありがとうございます、大事に使わせていただきます」
ニラダ達はそれぞれドットにお礼を言う中、ジャンがニラダに気になる事を尋ねる。
「なあ、ニラダ、俺の新しい装備とかの依頼はしていないのか?」
「もちろんしているよ、おじさんジャンの装備は完成している?」
「もちろんだ、これを受け取れ」
そう言ってドットはジャンに新しい短剣を渡し、ジャンはドットにこの短剣について尋ねる。
「おっさん、この短剣はどんな効果があるんだ?」
「前の短剣より、強いし、その短剣は念じりゃあ2個になり、二刀流が可能になる」
「そりゃあいいぜ、少しはニラダの前線での戦いの負担を軽減できるかもな、ありがとよおっさん」
「ガハハハハ!まあ頑張んな」
ジャンとドットのやり取りが終わるとティアがお礼の言葉をドットに述べる。
「私達の為にいろいろとありがとうございます」
「いいって事よ、俺だって商売でやっているわけだしな」
「それじゃあ失礼いたします」
「またねおじさん」
そう言ってニラダ達は工房をあとにする、新装備で新たなクエストに挑戦だ!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます