派生スキル
初の4人クエストを達成したニラダ達『成長しあう者達』はいつにも増して喜びを大いに表していた。そしてティアはニラダにスキル鑑定を受けるかどうかを確認し、ニラダはスキル鑑定を受ける事とし、再度受付に並び、受付嬢にスキル鑑定を受けたいという希望を伝える。
「すいません、もしかしたら新しいスキルを身に付けているかもしれないしスキル鑑定を受けさせてもらってもいいですか?」
「よろしいですが、ご希望人数はいかがなさいますか?」
受付嬢の確認を聞いて、一度仲間達の方を見るが仲間達の反応を見てから返答をする。
「ニラダ1人でお願いします」
「かしこまりました、それではあちらのスキル鑑定室の前でお待ちください」
受付嬢にスキル鑑定室を指定されるとニラダは先に仲間に一言告げる。
「それじゃあ行ってくる」
「うん、私達ここで待っているから」
「スキルは分からないけど、あなたが強くなっている事は確かだし、気負い過ぎないでね」
「早く済ませて、なんか食いに行こうぜ」
仲間達の返答を聞いてからニラダは指定された鑑定室前で呼ばれるのを今か今かと待ち、遂に呼ばれる瞬間が訪れるのであった。
「入りな」
どこかで聞いた事のある声だと思いながらもニラダはスキル鑑定室に入室し、声の主に話しかけられる。
「また会ったね」
「あなたはタニア様⁉」
今回のスキル鑑定士も以前ニラダのユニークスキルである
「まさかあんたにとっては2回続けてあたしと縁があるとはね、前世じゃ恋人か夫婦だったかもね」
「ははは、今回もよろしくお願いします」
「ふっ、
タニアがスキル名を叫び、しばらくすると前回同様ロッドを持っていない左手に紙が生成されていき、完全に具現化するとタニアが読み、内容をニラダに鑑定結果を伝える。
「あんたはどうやらユニークスキルの
「派生スキル?スキルを一定回数使用することで得られるスキルの事ですか?」
「そうだね、当然単に補助魔法を使って身体能力を上げても得られるわけじゃないから、相当この短期間で実戦を重ねたようだね」
「それでどんなスキルなんですか?」
「自分の目で確認しな」
タニアより鑑定結果が書いてある紙を渡されニラダはその内容に驚愕する。
『派生スキル:
更なる自己強化スキルを得たニラダ、更に彼の活躍が期待できる瞬間だ。
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