聖女(正体は天使)は友人(悪女)の為に周りの好感度稼ぎまくっていたら魔王や皇太子に追いかけられています、だれか助けて!

ちーずけーき

第1話 悪女の親友は聖女(正体は天使)




「ラファエル聞いて〜今日ハインリッヒ殿下が何処の馬の骨とイチャイチャしていたのよ〜」



ツリ目で紫髪のキツイ容姿をした少女がラファエルと呼ばれた金髪に青い目の天使のような美しい少女に言った

紫髪の少女はルルネス・ローランド

公爵家の令嬢だ

ラファエルは少し困ったような表情を見せた



「そうなの、ルルネス。安心して、わたくしがハインリッヒ殿下を馬の骨から取り戻してみせるわ!」



そう―この少女こそ大国、フロンシアの聖女、ラファエル・フォーエンスだった

だが実は彼女は女神に捨てられた上級天使だった

そしてラファエルは自身の容姿を利用して数え切れないほど堕としてきた

相手がハインリッヒだったとしても変わらないのだ

うふふ、待ってなさい、ハインリッヒ

彼女は内心笑みを浮かべながら



――◯



どーも、わたくしラファエルは今渡しの親友が嫉妬しているという馬の骨に会いに行こうと思ってます

服装も質素なものに変えてなるべく化粧はハインリッヒ好みに素朴にしています

まあわたくしには化粧なんて美しすぎていらないんですけど



「ニャーニャさん、今日の授業でさ――」



ほう、馬の骨の名前はニャーニャと言うんですね

ニャーニャの友人らしき人物が授業らしき話をしている

何を呑気な...!ニャーニャ、テメェがルルネスの婚約者を骨抜きにしたからこんな羽目になったんだろが!

だがしかし、わたくしは優雅にニャーニャに近寄り優雅に話しかけた



「こんにちは、ニャーニャさん。前々から話しかけようと思っていたのでしたが漸く話しかけられました!わたくしの名前はラファエル・フォーエンスでございます。気軽にラファエルなどと読んでください!!!」



ニャーニャに自己紹介をしこっそりと時計の時間を見る

うん、報告通りそろそろハインリッヒが来るだろう



「えっ、えっと...」



ニャーニャがブスな顔をよけいブスにさせる

わたくしの三百分の一ぐらいよ、ニャーニャの容姿

こんなのに惚れてる低レベルな男くらいチョロいわよ



「ニャーニャ、ここにいたのか!」



ニャーニャに駆け寄ってきたハインリッヒ

顔はイケメンだがあんまり好みではないわ



「ハインリッヒ殿下!」



ニャーニャが飛びつこうと突進していく

うわぁイノシシみたいね

だがわたくしは完璧な笑みを浮かべていってやった



「ごきげんよう、ハインリッヒ殿下」



カーテシをして質素な服を逆に利用して清潔系女子のイメージをつけておく

その瞬間ハインリッヒの顔が真っ赤になった

ふっ、チョロいわね

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

聖女(正体は天使)は友人(悪女)の為に周りの好感度稼ぎまくっていたら魔王や皇太子に追いかけられています、だれか助けて! ちーずけーき @04110411

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ