第四十話 異世界へ羽ばたきたい爆弾少女

 西暦2028年2月14日17時53分 呉駅前ロータリー



 黒い花が降ってくる。道路沿いにほぼ一直線に並んだ花がふわりふわりと近づいてくる。


「アンリさん急いでください、敵らしき勢力が迫って来ています」

『待たんかい、魔術師たちが呪文を詠唱中じゃ。今失敗したらまたおかしな所に飛ばされるぞい。大人しくしておれ』

「分かりました」


 アンリとのやり取りを済ませ、路上を見ると落下傘がふわりと舞い降りた。

 この場合はあんまり良い表現でないなあ。

 落下傘で降り小銃を持った兵士たちが落下傘を畳み始める。うーん、妨害したいけど今それをやったら戦端が開かれそうだからできないな。


「典男、鏖殺丸を出すか?」

「止めといた方が良い。魔王領に戻れなくなるぞ」


 セシルの提案を押し止める。

 鏖殺丸みたいな巨体を転移させる想定なんてしてないだろうからな。良くてこの場に置いていく事になるか、悪ければ今度こそ生物が生きられない空間に飛び出す事になりかねない。


 在日米軍はだいたい十人前後で一組というくくりで集まると、こちらへゆっくりと歩を進めて来る。距離が離れている連中は駆け足だ。俺たちの近くまで来る頃に全員そろえるという思惑だろう。よく訓練されている。


「典男ー、やっちゃっていい?」

「俺が合図を出すまでやるなよ? 無駄に死人は出したくない」

「む、典男は優しすぎるよ」

「時と場所をわきまえてると言ってくれないか?」


 もしかしたら、またこの世界にやって来た時に指名手配されてないと良いんだけど。

 あれ、となるとこの世界に住んでいた俺は帰ってきたら即逮捕なのでは?

 …………考えないようにしよう。


 空から降りてきた在日米軍が足並みそろえて俺たちから十m手前で勢ぞろいして停止する。


「こんばんは、安武典男さん」

「こんばんは、在日米軍の皆さん」


 相手は銃を持ってはいるが構えてはいない。挨拶をされたので社交辞令として返してみる。


「正確に申しますと、我々は合衆国海軍海兵隊です。こんな時間、こんな場所で失礼します。単刀直入に言います。是非我が合衆国に招待したい。ご同行願えますか?」


 物腰はあくまで丁寧なんだが、銃を持っている時点でなあ。


「単刀直入にお答えします。申し訳ありませんがお断りさせていただきます」

「理由を訊いても?」


 海兵隊の隊長の顔はにこやかだが、目が笑っていない。

 別に嘘を吐く理由も無いので正直に話す事にする。


「まあ、いくつかあります。一つ目は私たちは異世界人です。力になれるかどうかは分かりませんし、貴方たちが魔法を使えるのかは才能次第で、これは人並みにできるように育てる兵士としての教義に反するかと思われます」


 事実である。どこの軍隊でも最低限これだけできなくては困るという体力テストがあるはずだ。実戦で何人か出遅れて予定地点にたどり着けませんでしたでは司令部の作戦計画が狂うからだ。

 そこに人外の突出した戦力が一人だけでも加わればどうなるか? 計画が思うように進まなくて司令部は扱いに困るだろう。


「ふーむ、理解できますが私たちは大統領の下へ君たちを案内するように、としか命令されておりません。話は大統領とじっくりされてはいかがでしょうか?」


 意外と手強てごわいな、手に負えないと理解した途端、上層部に判断を丸投げか。

 ああ、畜生。こんな人間が現代日本で俺が勤めていた会社の同僚や上司にいてくれたらなあ。


「……二つ目、この世界はこの世界に住む人間たちの物です。私たちが介入するべきではありません。貴方たちの力で成し遂げなければいけないのです」

「ふーむ」


 お、後が続かない。これは同意できる話題だったか? ならば畳みかけてみよう。


「どこの誰かも分からない国の人に教えを乞うのは、世界一の軍隊である貴方たちにとっては屈辱ではありませんか? 自力で開拓することこそ貴方たちの祖先から受け継がれてきたフロンティアスピリットではないかと私は考えています」

「それを言われてしまうと、立つ瀬がありませんね」


 海兵隊の隊長は歯を見せて苦笑した。

 アンリ、まだか?

 海兵隊の隊長は真顔になると声色を重くして言う。


「どうやら説得は駄目そうだ。無理にでもご同行願おう」

「……それが本音か」

「先ほども言った通り、話し合いは大統領の下でやってくれ。……連れて行け」


 力づくでも連行するつもりらしい。彼の後方にいた一部の兵隊がこちらに外側から回り込むように近づき、残りの兵隊の前列が膝をついて後列と一緒に銃を構えた。

 なるほど、上下二段に射手を増やしたうえで射線を邪魔しないようにして動いているのか。良く考えられている。


「こちらにも自衛と生存の権利はある。抵抗させてもらう」

「やってみろ」


 喧嘩の売り買いはこれで成立した。

 魔法で俺たちの周囲を幾重にも不可視の壁と天井を張り巡らし、彼らの足元に滑る板を配置する。


「うっ!?」

「わっ!?」


 案の定、回り込んでいた兵隊が全員すっ転んだ。


「威嚇しろ!」


 その声を合図に何人かが俺たちに向けて発砲するもその手前で弾が不可視の壁に当たり弾かれる。

 その際、発砲した反動で兵たちがもれなく転倒した。


「貴様、何をした!?」

「何を?」

「しらばっくれるな、海兵隊員を殺害したことだ!」

「……最近の優秀な海兵隊は転んだだけで死ぬのか?」

「死んでもらう……何?」


 部隊長が銃を構えたまま首を転倒した隊員へ向ける。

 地面に尻もちをついた男たちは姿勢を立て直そうと滑る板の上でもがいている。

 転んでない海兵隊員たちに困惑の空気が流れる。


「何をしている、立て!」

「隊長、無理です!」

「何だこれ、滑る!?」


 隊長の叱咤に応えようとする隊員たちだが立つ事すら叶わない。


「この野郎!」


 立てない事に業を煮やした隊員の内の三人が俺たちに向けて銃を乱射したが盾に弾かれる。それどころか反作用で後方へと滑り、後ろにいた隊員たちを巻き込んで転倒してしまう。

 俺たちに対処するどころか混乱を生み出したため、隊長が鎮静化のために命令する。


「一旦射撃中止、中止、撃つな! ……貴様、何をしたと言ってるんだ!」

「魔法だよ、魔法」

「コミックみたいな事ができてたまるものか!」

「んじゃ、証拠」


 右手を頭上にかかげ、人差し指の先に火属性魔法で初級の火球(ファイアーボール)を生み出した。

 初めて本物の魔法を見たのか、海兵隊は目を白黒させてるな。

 そのまま真上に打ち上げ、被害が及ばない所で爆発させた。ずずんと腹の底に響く音に呆然とする海兵隊。


「だからさ、俺たちは無駄な争いはしたくないし静かな日常に戻りたいんだよ。帰ってくれないかな?」


 部隊長は無線を使って英語でどこかとやり取りし始める。撤収を期待したいところだ。

 ばすっという音が目の前で鳴り、何かが真下に落ちた。遅れて鳴り響く重い銃声。

 顔を下に向けるとでかくひしゃげた銃弾がひとつ転がっている。ライフルで狙撃でもされたのだろうか。


「オーマイガー」


 海兵隊隊長が何やら呻いているがどうしたのか。


「とにかく、俺たちは帰るから……」

「ちょっと待ったー!」


 後ろから声をかけられたので振り返ると、一人のベッゲーちゃんがいた。他のベッゲーは離れた場所にいる。

 更にその後ろから交番にいたはずの自衛隊員と警察官の二人組が慌てて出て来る。


「何か?」

「あたしも貴方たちの世界に行ってみたいな、連れてってくれる!?」

「待て、待ちなさい! 待ってくれ!」


 自衛隊員がベッゲーちゃんを止めに入る。


「ベッゲーちゃん、それは規則違反だ」

「恋愛は禁止じゃなかったはずだよ!」


 ベッゲーちゃんの反論に絶句する自衛隊員。


「あのー、恋愛がどうのこうのって意味が分からないのですが」


 一応、質問してみるが俺たちをそっちのけで二人が口論を始めた。

 海兵隊も突然始まった口論に困惑しているようだ。


「恋愛にも禁止事項があったはずだ!」

「でも、あの人日本人でしょ?」

「いや、日本人だが異世界人であって……」

「日本人でしょ?」

「この国の国民では……」

「日本人、で・す・よ・ね?」


 ベッゲーちゃんの押しの強さに口を開閉するだけとなった自衛隊員。

 彼女が勝つ理由でもあるのだろうか?


「そ、そうだ。彼は既にローナと言う女性と結婚して子どもをもうけている。だから……」

「婚姻届」

「え?」

「今、脳内ネットで検索したけど彼とローナとの届け出、無いよ?」

「……あああああああ!」


 突然、自衛隊員が大声を上げながら両膝をついた。

 何だ何だ、一々リアクション大きいなこの人。

 婚姻届は後で出そうと思っていたが、並行世界じゃ意味が無いしな。


◆     ◆     ◆


『ベッゲーについての恋愛はどうなってる?』

『あくまで三世代前までさかのぼって外国人と交わりが無ければお付き合いは可能です』

『まあ機密の塊だし、国外に持ち出されないようにするための措置だったんだが』

『同じ日本人でも異世界人の規定までは考慮に入れていませんでした』

『安武は魔法が使えるという事だが、精神を操る事も可能なのか?』

『ベッゲーが洗脳されたとでも? それは無いでしょう。ベッゲーには常時自己診断プログラムが走っておりますし、すぐに異常が報告される仕組みに……』

『つまり、異常が無いんだな?』

『……そのようですね』

『それより、今すぐ法律の恋愛条項の改訂は可能か?』

『どんなに急いでも三日はかかります』

『大丈夫だ、我が国の整備無しでは長く稼働できないはずだ』

『長く見積もっても一年で不具合を起こして三年以内には稼働停止するでしょう』

『横から失礼するぞ。私からもいいだろうか?』

『その声は……阿曽あそう総理?』


◆     ◆     ◆


 西暦2028年2月14日18時01分 呉駅前ロータリー



「はい、議論はあたしの勝ちという事で」


 頭を抱える自衛隊員を差し置いて勝利宣言をしたベッゲーちゃんが俺に向き直る。


「あたしを未知の世界へ連れて行ってくださいな」


 彼女は本当にロボットなのか?


「いや、しかしだな」


 この国の持ち物だとしても、独立した思考ができて制限されてはいるもののある程度の行動が可能。

 そもそも、何で恋愛ができるようになってるんだ。機械だぞ、機械。


「何なら子孫繁栄のために貴方の子を産むよ?」

「え」


 思考停止におちいる。

 周囲も沈黙する。


「子宮実装してるから子作りできるよ?」

「え、っと」


 機械が子作り? 何デ? ドウシテ?


「それを条件に連れてって。お願い」

「…………ヨロシクオネガイシマス」


 子孫繁栄、万歳。


「「典男?」」


 両肩をローナとセシルに叩かれて我に返った。


「……今、俺はとんでもないことを言ったような?」

「これ以上妻を増やしてどうする?」

「何となーくだけど、典男への誘惑というか殺し文句が分かってきた気がする……」


 怒るセシルに詰め寄られて一歩後退あとずさる。その脇で半眼のローナが呟いた。

 再起動したのか、自衛隊員がすっくと立ち上がって呆れた様子で話しかけてきた。


「ベッゲーちゃんとの約束は絶対……とまでは言わないが、なるべく守った方が身のためだぞ」

「何故ですか」

「彼女たちは爆破対象を一人から数人までと幅広く指定できるんだが、その中に部分爆破というものがあってな……」

「はあ」


 自衛隊員がそこまで言うと夜空を見上げる。彼の両目から涙がこぼれた。


「……俺のちんこ、吹っ飛んじゃった」

「何て?」

「……挿入までは上手くいっていたんだ。何が悪かったんだろうなあ……」

「……いや、その。…………どんまい?」


 両手で顔を覆ってさめざめと泣きだす彼に周囲の男たちが引いた。集音機でも使って聞いていたのか、海兵隊の大半が自身の股間を押さえながら引いている。


「ジャパニーズ・サムライガールズは何と恐ろしい兵器を仕込んでいるんだ……!」

「それでもお付き合いしたい」

「怖い」

「おい、今誰が言った?」


 先ほどまでの緊迫感は完全に薄れ、微妙な空気が漂っている。


 と。

 先ほどまでにこにこしていたベッゲーちゃんが直立不動の姿勢をとると無表情となり目が光でちかちかと点滅する。

 こうして見るとロボットっぽいな。

 自衛隊員の無線機から声が聞こえてきた。


『あーあーテストテスト。安武典男君、こちらの声が聞こえるかね?』


 自衛隊員にではなく、俺を指名か。


「聞こえてますよ。どなたですか?」


 どこかで聞いたことのある老人の声だ。どこで聞いたんだろう。


『自由民主主義党の阿曽あそう新三郎しんざぶろうと言えば分かるか?』

「…………阿僧さん!?」


 思わず背筋が伸びた。


『ん? 異世界の日本でも俺の名を知ってるのかい?』

「それはもう。西暦2008年頃の経済対策にはお世話になりました。……その後の野党政権でぶっ壊されましたが……」


 それでもあの時在籍していた会社からクビを一時的にでも免れたのは事実だ。この人には足を向けて寝られない。


『ああ、あの時か。……マスコミに批判されてばかりで効果がいまいち分からんかったが、国民の声をじかに聞いて間違いじゃなかったと確信が持てた。ありがとう』

「いえ。……ところで、そんな方が私に何用でしょうか?」


 阿曽さんの声色からして過去を懐かしんでいるような雰囲気だった。まあ時間もないので先を促す事にした。


『そうだ。ベッゲーちゃんが安武君に付いていきたいと言ったのはこっちでも分かった。それに異存はない。ただし、条件がある』

「はあ、何でしょうか」


 また、ややこしい案件じゃないだろうな。


『その前に質問があるが、こちらの日本と君のいた日本では歩んできた歴史は一緒か?』

「それについては分かりかねます」


 この世界に来てまだ一週間も経っていない。調べる時間はあったろうが、ローナたちとの交流を優先した。


『……ずばり、少子高齢化は起きているか?』

「起きてます。男女の未婚率が酷い事になってます」

『氷河期世代の婚活は?』

「結婚まで行ったのはほんの一握りで、残りは諦めきれずに活動を続けるかお金の無駄だからって諦めましたよ」


 投げやりに答える。

 正直、俺はもはや結婚はできないと思っていたからとうに婚活を止めていた。これ以上、結婚後の生活のための資金を減らしてどうするのかという考えもあったからだ。


『……そちらでも上手く行かなかったのか……』

「良いですね、この世界の日本は。ベッゲーちゃんがいるから少子化に歯止めかかって」


 残念そうな阿曽さんの声に少し羨みの籠った声で言った。


『それだ。そのことについて条件を出す』

「はあ」

『目の前のベッゲーちゃんにベッゲーの設計図や製造方法のデータを一通り転送しておいた。是非活用してそちらの日本を救ってほしい』

「はあ。…………は?」


 え、この子インターネットに繋がるの? そういや脳内ネットなんて発言してたな。凄いハイテク。

 いや、驚くのはそこではなくて。


『ベッゲーちゃんに転送したデータにそちらの日本政府宛てのやつも入れておいた。もし、このデータを信用してくれる奴がいれば日本を救えるかもしれん』

「……という事は、まさか」

『そうだ、君が政治家になるんだ、安武典男君』


 そんな仕事、一度もしたことがないぞ。


「いやいや、無理ですって。今まで政治の勉強をしたこともない人間ができるわけないでしょう」

『別に一から十までをやれとは言わん。専門分野だけに集中して雑務は秘書や官僚たちに投げれば良い』

「そんなんで良いんですか……?」


 そういえば、漫画家が一人で政界に国会議員として入った事があったな。

 ならば、大丈夫なのか?


『良いとも。それに三年前からの戦争のせいで人手が足りない。君のような若手が必要なんだ』

「…………私に何ができるか分かりませんが、役に立つのであれば」

『安武君の日本の未来が明るくなることを願って。約束だぞ』

「重い約束ですね……」


 故郷に帰ったらのんびり過ごす予定だったんだがなあ。

 お世話になった阿曽さんとの約束。

 世界は違えども約束は約束だ。

 もう少し頑張ってみるのも良いかもしれない。


『待たせたのう。今から転移させるから皆して手をつなげい。それで戻れる』


 そこへアンリから通信が入った。


「アンリさん、追加で二人多めに転移させたいんだけど可能ですか?」

『余裕持たせてあるから平気じゃぞ』

「ありがとう。……ローナとセシル、それとベッゲーちゃんも来い」

「……いいの?」

「約束しちまったし、恨まれたくないからな」

「ありがとー!」


 ベッゲーちゃんに抱き着かれた。さらに右手にローナとセシルが手をつなぎ、副官の手を左手で握る。副官はびくっと体を震わせ怯えた表情を見せるが、それ以上抵抗はしなかった。


「阿曽さんに自衛隊員さんと警察官の方、皆さんも。ご迷惑をおかけしました。すみません」

「……もういい。本部もベッゲーちゃん一人くらいなら問題無いとさ」


 袖で涙を拭いた自衛隊員がため息を吐いた。彼の言葉を聞いた海兵隊が騒ぎ出す。


「じゃあ俺にもくれ!」

「俺もだ!」

「日本人限定だっつったろが! アメリカの方こそ自前で金かけて作れよ! つうか、そっちじゃロボットバトル金網デスマッチなんていう羨ましい事しやがって何が不満だ!」


 先ほどまで温厚だった自衛隊員が切れて怒鳴った。


「嫌だー、黒髪ロングのジャパニーズガールが良いー!」

「俺、ヤマトナデシコに会うために海兵隊に入ったんだぞ!」

「嫌すぎる理由だ!?」

「その執念、称賛に値する。……だが断る」

「そんな!?」


 騒いでいる彼らをよそに、足元に魔方陣が出現し周囲が真っ白な光に包まれた。

 何とも締まらない別れだな。

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