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10」への応援コメント

  • 鬼子母神というタイトルで思い出すのはブラックジャックの『鬼子母神の息子』です。
    ご存知かもしれませんが子供を誘拐して指を切り取り、それを親に送りつけて身代金を要求する誘拐組織のお話で、首領の女はブラックジャックに美容整形手術を願い出て、結果逮捕された時、自分の顔が息子にバレないようにしました。
    鬼のような女でも自分の子供の前では優しい母親でいたい。
    そんな矛盾する心情を描いた傑作だと思います。

    リウカのお母さんは本物の吸血鬼で娘の目の前で命を落としてしまったわけですが、逆の立場からみれば彼女も吸血鬼の母親として当然のことをしていただけなのかもしれません。
    もちろん人間の敵であり、それを駆逐することになんら迷いを覚える必要はないのかもしれませんが、やはり同じ世界に生きるものとしてその心情を察することも必要なのではないかと思うところもあります。
    それが多分ハナさんだけにしかできないことだったのでしょう。
    その優しさのおかげでリウカは成仏できたのですね。
    きっとあちらの世界に行った彼女は浄化された霊魂としての母親と仲睦まじく暮らせることと思います。

    どんなときも一歩引いて、相手のことを鑑みることが解決の糸口になる。
    そういうことを深く教えられた作品でした。

    作者からの返信

    那智さん
    コメントありがとうございます!

    ブラックジャックの鬼子母神の息子、まさに私が本作を書こうとしたきっかけなんです。ご存知で嬉しいです!

    相手の立場になって考えること、当たり前のことだけどなかなかできることではありませんよね。
    自分にとっては異常でも相手にとっては当たり前のことかもしれないし。
    一辺倒ではない視野を持ちたいものですね。
    このお話の場合、もしリウカが生身だったなら、結局駆逐以外にハナにできることはなかったんだろうなーと思うとすこし寂しい気持ちにもなります。

    拙作を深く読んでくださってありがとうございます!


    追記
    あと、すみません、上記のブラックジャックのお話ですが。
    あれは誘拐犯の女が顔の整形手術を願い出たのではなく、母親が誘拐犯として報道されるのを息子に見せまいとしたブラックジャックの独断ですよ〜。
    お話の解釈におおきく関わる部分なので、訂正させてください。
    偉そうにすみません、自分ブラックジャック大好きオタクでして💦
    もしご気分を害されたら申し訳ありません。

    編集済