第1回カクヨム短歌・俳句コンテスト(二十首連作部門)応募作品
松本桃英
二十首
目覚めたらそこは剣と魔法の国 私はさっき
「あなた誰?」綺麗な黒髪の女性言う 「あんたこそ誰?」私は返す
なるほどねこの世もなかなか治安悪い 彼女の話に耳を傾ける
魔王さえ倒せば世界は変わるのか 言い伝えでは勇者が来るとか
伝説の勇者はオッドアイらしい それってもしかしなくても私!?
仕方ない頼られたならやるしかない 私が一肌脱ぎますか
とりあえず装備を一式揃えよう クローがあれば苦労はしない
さあ行くぞ! 黒髪の女性も行くと言う 彼女の職業ヒーラーだって
「お嬢さん、オレらも一緒に連れてって」 男二人に声かけられた
ナンパじゃない 魔王に
パーティーは大勢のほうが心強い 何せ魔王は超強いと聞く
「お願いです、魔物を何とかしてください」 村に寄ったらお願いされた
ザコどもを相手にしている暇はない ないけどしてやらんこともない
そうやってどんどん強くなる
たどり着いた敵の城で魔王は言う 「仲間になれば見逃してやる」
「やなこった! 誰が仲間になるものか!」 交渉決裂戦闘開始
次々と戦闘不能になる仲間 残りは勇者だけになった
「諦めろ」「まだだ!」 魔王の甘言をかき消す仲間の熱い声
渾身の最後の一撃さあ食らえ そして勇者は魔王を倒した
化け猫の魔王を倒した勇者は言う 「私はただの猫に戻るにゃん」
第1回カクヨム短歌・俳句コンテスト(二十首連作部門)応募作品 松本桃英 @m-momoe
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ネクスト掲載小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます