第12話
レイは一瞬ビクッと震えた。
その下には、完全に人間としか思えない生々しい3人の美女が目を閉じて静かに横たわって寝ていた。
ただ、不自然なのは、3人とも顔も身体も全く同じなのだ。
御厨「これが僕のアンドロイドだ!どうだい?見た目は完全に人間だろ?
まぁ僕は男なので、アンドロイドの見た目は女型としているが、人間と違って性別はないので、女型だろうと男型だろうと関係ない。
僕は人間の男女を超えた新しい種族を生み出しているんだから。」
御厨は、レイの驚いて目を見開いた顔に満足感を覚えながら、さらに言葉を続けた。
「さっき僕はAIの学習機能を持った実物大の単なるロボットじゃないと言ったが、ここが大事だけど、君にあげるこのアンドロイドは、単なるAIの学習機能を持った実物大のロボットとして、君にあげたいんだ。
理由は簡単。このアンドロイドが社会で人目についたら、アンドロイドだと言う事を皆に証明しない限り、傍目からは人として認識される。
このアンドロイドが何か社会で事故を起こした場合、或いは、知れ渡ってしまっただけも、現時点で自律型AIアンドロイドが世の中にほぼ存在していない状況において、大変な騒動になる。
そうなったときに僕の責任が問われるのは困る。だから、友人として単なるハードとしてのロボットのオモチャをあげたと言う事にしたい。
あるいはタダだと怪しまれるから、多少の金額で売ったと言う事にしたいんだ。レイ君分かるかな。」
レイ「はい!分かります。僕もサナを転生させると決めた時に一瞬思いました。
これが世の中に知れ渡ったら、きっと騒動になるだろうと。もしかしたら、なんかの罪を問われるかも知れないと。
でも、決めたんです!サナと約束したんです!何があっても絶対にサナをこの世界に連れ出すんだと。
だから、それで構いません。責任は全て自分が取ります。御厨さんには迷惑はかけません。」
レイはキッパリとした強い口調で言った。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます