スコール 〜あなたの声が聞きたくて〜
立花えみ
序章 あの日に戻れるなら
「すべての幸せな家庭は似ている。不幸な家庭は、それぞれ異なる理由で不幸である。」
by レフ・トルストイ
「愛してる」なんて言葉を伝えられても、私にはその「愛」が分からない。
「家族愛」「友愛」「兄弟愛」「師弟愛」「恋愛」
普通の「幸せな家庭」に居たなら、その「愛」を素直に受け入れる事ができたのだろうか。
あなたの伝える「愛」を、私はもっと早く受け止める事ができたのだろうか。
今さら気づいても遅いのに。
今はただ、あなたの「愛を伝える声」が聞きたい。
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