ゲーム、アニメ業界よもやま話

楽園

第1話 ゲームハード業界について

 今や2大ゲームハードメーカーと言ってもいい任天堂とソニーですがこの二社かなり、ハードやソフトに関する考え方が違います。


 任天堂と言えば古くはゲームウォッチ(知らねえよとか言われそう)から、ファミコン、最近ではSwitch。


 ソニーと言えば古くはウォークマンなど音響機器やテレビなどで有名なブランドメーカーで、ゲーム業界に入ってからはプレイステーションがソニーのメインビジネスとなっております。


 この二社ですがハードに関する考え方が凄く違います。ソニーは元々家電メーカーですから、主にハード面を得意とします。例えば初期のプレイステーションでも複数のバージョンがありますし、最近ではプレイステーション5スリムなんかも噂に出てるなど、同じ商品でも部品を逐次スリム化して、コストを抑えて新モデルとして世の中に出します。


 これに対して、任天堂は滅多なことがなければ、ハード設計の大きく異なる新モデルを世の中に出したりはしません。これはもちろん作りたくないわけではなくて、作れないからです。


 ソニーはハードメーカーですから自社に開発部を持ち、新ハードが出ると、すぐに新しいモデルの開発を始めます。また、新ハードの構想はずっと考えています。これに対して任天堂はゲームメーカーであり、ハードは楽しいゲームを遊ぶための箱なんですよね。


 そのためハード設計は他社任せになってます。例えばSwitchであれば、NAVIDIA製品ですし、それ以前のハードもそれぞれハード制作を他社に依存しています。


 ここが新モデルを随時投入できるソニーと任天堂の大きな違いとして出ています。


 逆にソニーは社内にゲーム開発部を持ちません。有名なグランツーリスモなんかもポリフォニーデジタルという会社のソフトです。ここら辺が顕著に出てくるのは、例えば任天堂のメインキャラと言えばゼルダ、マリオなど複数のキャラクターが出て来ますが、ソニーからは一つも出ません。


 ハードのスペック争いならば任天堂はソニーに勝つことは不可能です。


 逆にソフト開発はソニーが逆立ちしても任天堂には敵いません。


 ここら辺が新ハード抗争にも顕著に現れます。例えば別に日本に需要がなくてもプレステ5が作られましたし、実はあの価格でさえ初期は逆ザヤだったと言います。


 逆に任天堂のSwitchは初期から相当な利益が取れてます。それもそのはずでSwitchの内部部品のTEGRAは、発売時であっても当時のiPhoneよりも性能が高いわけでもありませんでした。


 ただ、その程度のハードスペックでも見た目的にはあんな綺麗なゼルダが出来るのですから問題はないのです。


 それに対してソニーはアンリアルエンジンなど海外の開発エンジンに対応するためにハード開発を行ってるため、そのソフトや要求スペックを上回る必要があります。


 Switchはアンリアルエンジンなどもスマホバージョン程度しか動かないため、プレイステーション向けのソフトを移植するとなると一から作るレベルの苦労が必要になりますが、プレイステーション5では、パソコンやXboxからの移植はアンリアルエンジンなどのおかげで楽にできます。


 少し脱線しましたが、新しいSwitchに代わる次世代ハードはそろそろあるかと言う空気を感じたのでまとめてみました。


 任天堂はハード屋ではないため、新しいハードを出す時にはそのコンセプトが市場で必ず受け入れられると判断しない限りは出して来ません。


 また、今だにSwitchが日本海外関係なく強いため、現在出す必要を感じていないでしょう。この思想というのは山内社長の時から変わりません。


 この人気が落ち出してから新ハードを出していくという考えは任天堂64の時に失敗しましたが、いかにも任天堂らしいと言えると戦略だと思います。




◇◇◇



 今描いてるSF新シリーズが二万字を超えたのでそろそろ上げたいと思っております。


 今後ともよろしくお願いします。

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