編集済
舌なし目なしへの応援コメント
拝読しましたが、とても考えさせられる内容ですね。
近況も読ませていただきましたが、純文学は私も自由なもので良いと思っています。
ただストーリーを追うだけのものは違うかもですが、
そこに筆者が込めたメッセージなりがあれば、純文学と言えるものではないかと。
さて、この作品はZOOの扱いがすごく難しいというかいろんな捉え方があって、
すごく面白いと思いました。
作中で神崎さんは人間のほうがバラエティに富んでいるのかもと言っているものの、作品の全体に表現されてるのは反対に、型に嵌ってしまって画一的になっている人間を批判しているわけで。
どっちが動物園の檻の中でどっちが外なのか。
ラストは彼(というかみんな?)を舌なし目なしから鍛えることができるのかという深い物語に感じました。
最後、自分で考えたというのも
「神崎さんってすごく美人で素敵だよね」と誰かに先入観を与えられてるんじゃないかと考えてみたり。
多分に私の妄想解釈が含まれてそうですが、面白いと思いました。
作者からの返信
島本 葉さん
近況も読んで頂いて、ありがとうございます。
純文学が自由なもの、との同じ考えを知り、とても力強く感じます。
ZOOについて、考え思いを巡らせて頂いたこと、嬉しいです。
「画一的になった人間」を動物が見ているのなら、それを見ている神崎は本当に自分が型にはまっている訳ではないと自信を持って言えるのか。そして、それを見ている私達はどうなのだろうか。
彼を鍛えることが出来るか、それをやろうとする意義は本当にあるのか。
最後の、彼が自分で考えたというところについて、先入観は確かにあるかも知れません。
「妄想解釈」をして頂けることは強い強い喜びです。ありがとうございます。
読んで頂きありがとうございます。
真花
舌なし目なしへの応援コメント
初めてコメント失礼いたします。
私は名前が松本なので、松本くん初デート頑張れ!と思って読み始めたのですが、待ち合わせに現れた彼の描写に一瞬で崩れ落ちました。
デートの所感を長文でまくし立てる神崎さんもちょっと難しい女性だなあ…と感じましたが、そんな彼女だからこそ松本くんに合うのかなと思います。
ZOOがなにを表現していたのか。作中の解説はあくまで神崎さんの解釈であって、物語全体を見ている読者にはいろいろな捉え方ができると思います。
神崎さんは松本くんをどのように鍛えていくのか、舌あり目ありになった松本くんと神崎さんが再び美術館を訪れたとき、神崎さんのZOOに対する解釈がどのように変化するのだろうか。
文章と向き合うごとにどんどん思考の柵が解き放たれていくような、まさに文学作品でした。
読ませていただきありがとうございました。
作者からの返信
松本貴由さん
同じ苗字という奇跡にだけ起きる「崩れ落ち」、面白いです。主人公の方の松本が成長することを。神崎さんとフィットすることを。
ZOOをどのように捉えて頂いたでしょうか。物語そのものもそうなのですが、作中の作品も、感じ考えるの広がりが生めたならいいな、と思っています。
「思考の柵が解き放たれ」る、と言うのはすごく嬉しいです。
文学作品と言って頂いたこと、胸がいっぱいになります。
読んで頂きありがとうございます。
真花