第10話 痛恨のキャンベラ
キャンベラは痛恨のミスを犯していた。
他国のドクターは日本へ帰化後、元のライセンスを引き続き使用できない。
帰化したと同時にライセンスは白紙になるから日本語の医師資格試験を受験し、合格しなければならい!これは、弁護士でも同じ事だ。
茂の夢は、リハビリセンターを建築して、多くの麻痺障がい者への手助けを出来たらこの上なく幸せだと言っていた。
キャンベラは茂の夢に付け込み非情な誘い文句で騙したに違いない。
実際彼の貯蓄は2000万円しかない程度でリアルに夢を具現化しようとはとても甘い。
誰かが手助けをすると、投資話しを持ち込まなければ行動出来ないほど彼は脆弱でひ弱だ。
キャンベラの紹介をした輸送会社がフランスの税関が関税を掛けられたといっていた。
関税額は、千5百ドルだったが、それはいつでも支払えるリーズナブルな金額で、徐々にその額面は上がって行った・・・。
支払いを渋るとどうせ手元に300万ドルが入るし、その金額を考えればお安いものだろう? と、アドバイスをしていたのは輸送会社の担当者だったが、その輸送会社は本物の輸送会社なのか分からない。
念の為に茂のネット口座を確認すれば残高は0になっていた。茂への信頼失墜、絶望感が抱き締める!
最終的なキャンベラへの送金額はエチオピアからの渡航費 、3万5千ドルを支払った後で音沙汰無いから茂は、不安に思っていたらしい。
セラピストスケジュールの手帳には、キャンベラへの不信感がツラツラと綴られていた。
「何て馬鹿な人・・・。」こう言ってしまえば終わりだが、終わりにしたくない陶子が居た。
では、どうするのか? エチオピアまで渡航する?2000万円を取り返す?
足跡はイギリスから付いていた。
しかし、どれをを信用して行動を起す?
登場人物は本物?
「カルロ
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