異世界転移したけど金が欲しくて私だけ魔王討伐やめて占い師になりました！

第1話 無償で魔王討伐？そんなのするか！！という事で女神詐欺って占い師になります

わたしは篠ライネ

ある日わたしとクラスメイトは異世界の女神に呼ばれた...はずなんだけど...？

わたし以外人がいなくなっており一緒にいたクラスメイト達もいなくなってた

『は？』

どゆこと？

目の前にはフヨフヨとしたヒヨコちゃんがちょこんといる

「我は全能の神、ヒヨちゃんである！！篠ライネよ、貴様には無償で魔王討伐をしてもらう！！！」

『は？』

今回二度目の"は？"が出た

わたしのモットーは金こそ正義

無償で魔王討伐なんてわたしにとってはこの上ない地獄だ

見た所このヒヨコ、強いかもしれない

詐欺ってから逃げるのが良いのでは？

「魔王討伐の為、お主等には種族、スキル、称号を与える！好きのものを言うが良い！」

好きなものか...

まずは詐欺で相手を油断させるために顔を良くしたいから魅力値に1000ポイントだね

種族は強そうな死霊之王（リッチ）

称号は...適当でいいや！

名前は...ライネにしてっと

ヒヨコと一緒にステータスを確認するとこんなのが出来た

『

　名前:ライネ

　種族:死霊之王（リッチ）

　スキル:不老不死（固有スキル）

　　　　 死霊召喚（固有スキル）

　　　　 霊力変換（固有スキル）

　　　　 占い

　　　　 詐欺

　　　　 偽装

　　　　 精神耐性

　　　　 物理耐性

　　　　 魔法耐性

　称号　 【金の亡者】

　魅力　1000

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　』

我ながらとんでもないのが出来た

ヒヨコがドヤッとした顔で言った

「じゃあお主は魔王討伐へ――」

「ありがとう、ヒヨコ。そしてさようなら」

死霊術で大きな骨の手を作りヒヨコを握りつぶす

途端にヒヨコからミンチに変わった自称女神を見ていい気味だと思った

『称号【神殺し】を手に入れました。これより神殿や聖域に正式な方法で入れなくなります』

中性的な声が頭に響きよく分からんが新たな称号を手に入れたのは分かった

わたしは異世界でも好きに生きる

たとえクラスメイト達を殺すことになってもわたしは悔やまないだろう

だってわたしが一番好きなのはお金だから

みんな〜待っててね！順番に殺してあげるから

思わず笑みがこぼれてしまう

女神の返り血を浴びたライネは無邪気に笑ってヒトリ森の中を彷徨う

本人は三千里でも金があるなら行く気である

クラスメイト達を殺して金を奪うのが今のライネの夢なのであった