魔王を倒して世界に平和が訪れましたが、問題は山積みです!
絵猫 アオイ
プロローグ
今日は結婚式
今日は、とある国の王子である私と、また別の国々のとある6人のお姫様との結婚式だ。
早く着飾った姫様の姿を見たいが、新郎である私が焦っていては式が大変なことになってしまうだろう。
想定外のハプニングは避けたいものである。
と一国の王子らしく言ってみるが、本音ではなんか面白いこと起こらないかな~、などと思ってたりする。
なんなら自分も仕掛け人だし、
「新郎様、新婦様方の準備が整いました」
「ぎゃっ⁉ は、はい、今すぐ向かいます」
高鳴る心臓の鼓動。
軋む大きな扉。
その奥に待ち構えている6人のお姫様はこちらに気づくと、顔立ちによる多少の違いはあれど全員優しい笑みを向けてくれた。
そのまま私に抱き着き、一人一人が泣くように様々なことを呟く。
初めて出会った日の態度に対する謝罪だとか、同居中の楽しかった出来事だとか、そして、自分の過去だとか。
私は、私たちは、初めて会った時とは比べ物にならないくらいの甘い時間を過ごしていた。
その甘い時間の中で、大切な思い出を振り返っていた。
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