ダンジョンに来たぞー

「あのーすいません。そこに立っていたら他の守護者様の迷惑になるので、端に行ってくれませんか?」

「あ、すいません」

（ちょー恥ずかしー。こんなのを、、、）

とんとん

「田中朝求君だよね?」

「え、い、いや。違いますよ」

「そんな嘘つかなくてもわかるよ」

（ど、ど、どうしよう。この人、あれだよね同じクラスメイトだった高橋さんだよね。もしかして僕に話しかけるなんてバツゲームなんじゃ。それだと大変だ!!これ以上高橋さんに迷惑をかけないうちに、速くダンジョンに行こう!!そうしよう!!）

「待って」

「え？」

「田中くんもダンジョンに行くんだよね」

「う、うん。そうだけどそれ何か?」

「実は私も初めてで、怖いから一緒に潜ろうかなって思って、話しかけたんだけどどうかな」

「え？いや何が」

「だからダンジョンに一緒に潜ろぅ」

「う、うん。わかった」

❝1級　笹倉ダンジョン❞

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