第67話 大罪

 アデス村長が深く息を吸い込むと、アルマトイ村の歴史を話してくれた。


「我々は、あなたたちが想像するより遙か遠くから来たのじゃ」


 スピカが不思議そうにアデス村長を見る。


「遠くって、具体的にどのくらい?」


 アデス村長がゆっくりと言った。


「星の彼方から…銀河系の外の宇宙からなんじゃ」


 スピカが呆気に取られている。


「宇宙から…それって、一体どういうこと?」


「そう、わしは、宇宙人なんじゃよ。もともと住んでいた星が星の精霊リオによって破壊されてしまってな。

 セウコという名前の神に導かれて、我々は、地球にたどり着いた。

 そして、長い時間を経て、人間との混血が進行し、今の我々がある。何十人かは、子供の時、宇宙から地球にきた。プナは、何世代も前からの混血の子じゃ」


スピカが驚いて口を開く。


「リオ兄があなた達の星を!?」

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