第58話 大物
巨大なワニの口を持った鯨のような怪物が10匹ほど、島を囲んで、グルグルと目を光らせている。
すると、海面に渦潮ができて、海中から巨大な魚の尾ビレが突き出た。島が大きく揺れた、というよりも傾いた。スピカも驚く。
「何て大きい魚なの?!それにもう、だめ、立っていられない!」
その巨大な尾ビレがモササウルスを次々と遠くに弾き飛ばしていった。
激しい揺れに耐えながら、俺たちは島の低い木にしがみついた。でも、何かがおかしい。地面がひっくり返り、俺たちは、海に投げ出された。
海中に潜ると、巨大過ぎる魚の顔があった。顔の一部に草木が生えていた。俺たちが島だと思っていたのは、この巨大な魚の顔の一部だったのだ。
海面に顔を出した俺とスピカ。
「こんな大きな魚、私、見たことない!島が、魚の顔の一部だったなんて!」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます