第29話 クイップの生まれた日
※――――――――――――――――――――――
恩義のある支援者が走り去った後でも、私には呼吸を整える時間も無かった。理由は当代の主への心配故でも、その妹を救いに行った男が信頼に値しない訳ではない。
理由は純然。目の前に、息つく暇もない強者がいるから。
「クイップ!」
私の名前を叫びながら、吹き飛ばしたはずの弟子が無造作に突っ込んでくる。手には細剣。
ルディナ王国で神速とも謳われるその刃を、私は寸でのところで躱す。そうしてがら空きになった腹に、柄を握り締めたままの拳を叩き込んだ。
細い女の体が血反吐を撒き散らして宙を舞う。荒野に転がり、それでもすぐさま受け身を取って再び私を襲う。
「クイップ!」
弟子はまた名前を呼んだ。今度は剣先でフェイントをかけている。もしこれが並みの開拓者相手なら、彼女自身の速度と相まって対処不可能の必殺技となっていただろう。しかしそのような単純思考では、実力差がある相手には隙だらけの愚策でしかない。
切っ先に合わせて真一文字にレイピアを振り抜いた。攻撃が弾かれた弟子は大きく体を逸らせ、体勢を崩した刹那に背中側へと回り込む。無論、無茶な姿勢はこちらも同じで振った剣からはもう一撃見舞えない。だから空いていた方の手で鞘を抜き、流れが途切れないまま腰を打ち据えた。
躾のような甘さなどない。弟子は遺跡の方角へ吹っ飛び、がらがらと支柱を崩しながら倒れた。砂埃の向こうで、呼吸すらままならずに悶える声がする。
「どう、してなの」
視界が晴れてきた頃に、疑問の声が聞こえた。途切れ途切れのそれは、彼女が抱くにはあまりにも当たり前過ぎる。
「どうして裏切ったの、クイップ!」
弱々しい足で彼女は立ち上がった。真実を知りたくて仕方がないのだろう。だからこうして力づくでも聞き出そうとしてくる。
「お前が知る必要のないことだ」
私はその問いを一蹴した。歪み、抱え続けるこの『信念』は、私の中だけにあれば良い。
――私はあの時、一人で消えようと思っていたのだから。
※
“破剣のクイップ”などという仰々しい名前で呼ばれるもっと前、私は名乗るべき名も持たないただの孤児だった。
荒涼とした王都端のスラム街で、生き抜くためにどんな汚い事にも手を染めた。盗み、強奪、殺人。齢が両手の指で数えられなくなった頃には、私は言葉も知らぬただの獣になっていた。
子どもがそんな暮らしを続けていれば、当然捕まってしまう。偶然スラム街で見つけて財布を盗んだ良い身なりの男が、王国の騎士だったのだ。男は仲間とともに暴れる私を鞘で散々痛めつけると、ようやく楽にしてしまおうと腹を括ってくれた。
見るような走馬灯も無い私は静かに目を閉じ、くだらない人生に終わりが告げられることを喜んだ。来世ではせめて、名を貰えることを願って。
「おい! 何をしている!」
若いが、とても鋭い語気だった。刺すような言葉は騎士たちを一瞬たじろがせたが、私には凛と頼もしい声に聞こえていた。
騎士たちはその声の主すらも殺そうとしたが、幾重にも重なる火柱がそれを許さない。やがて飛来する炎は騎士の鎧すら貫き、さっきまで上から目線で驕っていた彼らにスラムの汚い土を舐めさせた。
「子どもを寄って集っていたぶるとは……それでも貴様ら王国騎士か!」
蹲る騎士たちを叱責しながら、声が自分に近づいてくるのがわかった。騎士たちは這う這うの体で逃げて行く。声は私に駆け寄って来て屈み、容態を診ているようだった。赤髪を女みたいに長く伸ばした男だった。
「大丈夫か?」
男が聞いてくるものだから、私は心の底から勝手に出てきた言葉をそのまま口にした。しかしそれは助けられた身としてはあまりにも不相応なもので。
「なんで……殺してくれなかった?」
助けてもらった恩義でもなければ、命を繋いでもらった感謝でもない。ただ一切の曇りも無く、憤懣だけが心を埋め尽くしていた。赤髪の男は少しの驚き顔になったあと、すぐに青藍の瞳を細くした。
「……死にたかったのか?」
男の質問に、血の漏れ出る口で「あぁ」とだけ答えた。そう、死にたかった。来世があるのなら早く次の生を。今世で終わるとしても、現状に比べれば幾らか良いだろうと思っていた。もし私に決断を下すだけの勇気があったなら、きっと何一つ躊躇わなかったろうに。
「お前、名前は?」
「……無い。だからこんな人生、いらない」
男は聞いてもどうにもならない質問の答えに、そうか、と短く言った。何の得心がいったのかさっぱりわからなかったが、次の言葉がそれまでの私の人生にとって最高の褒美だった。
「それならば、俺がお前を殺してやろう」
あまりにもあっさりと言ってのけた男に驚かされながらも、私の頬にはいつ振りかもわからない涙が伝っていた。彼こそ、私の人生において初めて現れた救世主だったのだ。
「ありがとう」
初めて誰かに感謝をした。この世に産み落とした親や、私を散々使いっ走りにしたスラムの連中。誰に向けてもこんなに美しい五文字を述べたことはない。しかしこの瞬間だけは、実にまっさらな気分で「ありがとう」を言えた。次はきっと喜びのある日々を送れるようにと願い、目を塞ぐ。
男は腰に帯びていた細身の剣を抜く。さっきの戦いですら使うことの無かった美麗な鋼造りの一振り。身分不相応な幕引きなら、なんだか少しは報われた気がして胸がすっと軽くなった。
剣は降った。私の涙を伝う頬を掠め、石が敷き詰められただけの名も無き道へ。砕けた砂利が耳に入ってきて、私は得も言えぬ不快感に苛まれた。命を射抜くことのなかった美麗の剣は、粗野な子どもを殺すことなど定められた役割ではないと言っているようだった。
男は敷石から細剣を引き抜き、私を見下ろしながらこう言った。
「名を持たぬ獣は死んだ。お前の名はこれからクイップ。俺の下で育つ子、クイップだ」
それこそがクイップという男が生まれた瞬間であり、クロゥス・セアルという一生の恩人との邂逅だった。
※
木刀が虚空を割る。何を穿つこともない、ただ空を切るだけの動作。しかしそれを行っている間が最も心安らいだ。激しい風切り音が唸る度に心頭滅却され、滝のような汗を流す体にすら何も感じない。
姿勢を整えて、もう一度。今度はさっきよりも大きく風を裂く音がして気分が良かった。
クイップという名を与えられた私は、その後セアル家の『執事見習い』として育てられていた。しかしその立場は実に名ばかりで、主人と食卓をともにし、寧ろ彼に面倒を見られているばかりである。
「太刀筋が良くなってきたな。やはり俺の見込んだ通りだ」
主には数年前から剣術を学んでいる。最初は執事らしく主の身の回りの世話について教えられていたが、細かい道具を使う家事や洗濯などはからきしで、やがて私の不器用さに匙を投げた彼は一本の木刀を寄越してきたのだ。いわく「服をぐちゃぐちゃにされるくらいなら、家を壊された方が良い」らしい。
そんな気紛れで手に取った剣であったが、こちらは意外と性に合っていた。何はともあれ振れば成立するのだ。そうして敵を倒すことができるなら、もうそれは立派な剣術である。
「ただ型が滅茶苦茶だな。お前は元来、人の下に居るような人間ではないのかもしれん」
主の評価は殆ど口癖みたいになっていた。この家に来てから知ったが、彼はたった一人でこの屋敷を守っている。親は既に他界しており、私とは天涯孤独という共通点があった。
「自由こそ、お前にもたらされた才能なのかもな」
「おれ……わたしに自由はありませぬ。貴方に拾われて居なければ、今頃朽ちてていた身。恩は一生かけても返すことが道理だと、以前貴方に教わりました」
「俺に還元してくれって意味で言ったんじゃないんだがな……」
主は腰に手を当てて、やや呆れ顔で言う。事の重要性を理解していないような素振りを見せるものだから、私はつい意地になってしまった。
「おれにとっては返し切れない恩です。名をもらって、生活をもらって、十分過ぎる程に幸せだ」
「敬語、まだ慣れないな」
注意され、う、と言葉に詰まる。長年のスラム住人が使っていた粗暴な言葉しか知らなかったせいもあり、気をつけていなければすぐに素が出てしまう。いつかは主に相応しい立派な使用人になりたいが、それがあと何年かかるかは自分の指だけではとても計算できなかった。
「まぁなんだ……じゃあ、もしもセアルの家がピンチになったら助けてやってくれ。こんな家であっても、いつまでも仕える相手が一人って訳じゃあるまいよ」
「奥方を娶るご予定があるのですか?」
「馬鹿野郎。仮定の話だ」
主はかっかっと笑いながら、私の頭を小突いた。
そうしてしばらくしない内に、クロゥスは本当に嫁を迎え、程なくして一人の女児が生まれた。主によく似た赤髪と青い瞳が特徴的な、美しい少女だった。
※
「クイップーっ」
元気の良い声がセアル邸の中庭で響いた。元貴族の庭と言えども雑草の手入れがされているくらいで、噴水は稼働することなくただのエクステリアと化してしまっている。声の主は小さな体で駆け寄ってくると、向日葵のような笑顔で私の帰りを迎えてくれる。
「お帰りなさい!」
「ただいま戻りました、シィマーお嬢様」
腰を深く折り、上向きにした手を胸の前に至らせる。大昔、心臓を預けるという意思表示であったらしい敬礼の作法。彼女は私にとっての主ではないが、守護すべき人物としては最上に位置する少女だった。
この頃の私はギルドの開拓者として、クランには所属しない傭兵稼業で日々を暮らしていた。だがこうして時折、開拓者業の休みを縫っては王都から程遠いセアル邸を訪れている。
そして目の前に立つのは当代の一人娘――シィマーお嬢様はむすっとした顔になった。いつも父親がするように、腰に手を添えて不機嫌そうに言う。
「もう、呼び捨てで良いって言ってるのに!」
「そういう訳にはいきません。私はこの家の執事ですから」
「クイップは家族よ! お父様もお母様もそう仰っていたわ」
「ありがたいお言葉です。ですが私はあくまで、この家の使用人なのですよ」
むぅ、と少女は口を曲げる。何度目ともわからないやり取りに飽きたのか、別の話題に移った。
「今度はいつまで居られるの?」
「そうですね……次の探索が三日後ですから、明後日の朝にはここを発ちます」
「ええーっ! いくら何でも早過ぎるわ。わたし、一月は待ったのよ!」
「すみません。こればかりは……」
「けちー! クイップのアホー!」
ほとほと困らされていると、屋敷から一人の男性がこっちに向かって歩いてくるのが見えた。この家の主、クロゥス・セアル。私を拾ってくれた恩人であり、今はシィマーお嬢様にとって唯一無二の肉親。
「これ、シィマー。クイップを困らせてやるな」
この数年でまた少し肉が落ちてしまっている。それはおそらく、ここ近年のセアル家の激動にあるのだろう。私は極力いつも通りを意識しつつ、先程シィマーお嬢様にもした敬礼を捧げる。
「旦那様、ただいま戻りました」
「娘の騒ぎようでわかっていた。此度もご苦労だったな、クイップ」
「滅相もございません」
開拓者として遠征や討伐に参加し、実戦の環境に身を置いてから早数年。最初の頃こそ何度も命を危険に晒したが、今では多くのクランから協力要請をもらうことも増えた。おかげで彼らの生活を支えることができている。
「ねぇお父様聞いてよ! クイップがけちなの! アホなの! 明後日には王都に戻るんですって!」
「仕方がなかろう。今、俺たちはクイップの働きに助けられて生活している。彼が開拓者として働いてくれねば、俺たちは明日の飯にすらありつけんのだ」
「わたし、ご飯よりクイップの方が好きだもん!」
主こそ困ったような顔を作る。私を救ってくれた豪傑も、愛娘の前では形無しだ。私は助け舟を出すようにお嬢様を諭した。
「お嬢様。ご飯が無ければ、次に私たちが会うことも叶いません。どうかご理解くださいませ」
「むぅーっ」
シィマーお嬢様は本気の膨れっ面を作ってから「今日は丸一日お話に付き合ってもらうからね!」と言って走り去った。その様子を見ていた主が私へと苦笑いを向ける。
「苦労をかけるな」
「いえ。シィマー様は聡明なお方です。いずれは素直にわかってくださるでしょう」
まだ六歳の幼い少女だが、最近はセアル家の秘匿する呪術にまで興味を持っていると言う。主はまだその危険性からかまだ触れさせたくないようだが、彼女ならばその力を正しく使いこなせるという確信があった。彼女は確かに、父親の持つ心の強さと、母の持っていた優しさを受け継いでいる。
「妻が亡くなって、もう二年……あの子もまだ、甘えたい盛りなんだろうな」
たった数年の結婚生活だったが、主は後悔していないようだった。今は多分、シィマーお嬢様の太陽のような明るさに救われている部分もあるのだろう。このまま安静な暮らしを続けてくれることを願っていると、彼は気づいたように私の腰を見遣った。
「お前、剣はどうした」
あぁ、と自らの不甲斐なさに嘆息をついてから主へと報告する。
「先日の探索中、不覚を取って刀身が砕けてしまいました。王都に戻ったら、適当な物を見繕うつもりです」
「また無茶な扱いをしたな?」
「はい。新人の開拓者を庇って、大鷲の鉤爪で剣の横腹を打ち付けられました」
主は一瞬だけ目を丸くすると、すぐにいつものように豪快な様子で笑った。
「そうか。お前も人を救えるようになったか」
「クロゥス様の教えのおかげです」
「謙遜するな。お前の実力は、俺なんぞとうに越えている。何を恥じることもない」
自分で強くなったという実感はあまり湧いていない。あのスラム街で王国騎士の一団を撃退してみせた彼の強さが脳裏に焼き付いて離れないのだ。しかしギルドではそこそこの評価を受けていることもあり、彼の弟子たる自負くらいは持ち合わせることができている。
「良い機会だ。付いてこい」
主は言うなり、私を屋敷の自室へと呼び込んだ。決して貴族らしく豪勢なんて言えない屋敷だが、ここはとても居心地が良い。もしも家というものが、家族というものがあったなら、それはきっとこんな温かな場所なのだろう。
少し離れていただけの屋敷で感傷に浸っていると、主は一振りの細剣を持って来た。美しい装飾はなくとも、剣に触れたことがある者ならば一目でその素晴らしさがわかる。輝きを帯びる刃文はまさに名剣と呼ぶに相応しい。
「この剣を持って行け」
「それは……!」
かつて主が腰に帯び、溝に捨てられるはずだった私の過去を殺した剣。未だ銘を持たず、ただ主を守るために煌めき続ける刀身は、あたかも私を品定めしているようにさえ見える。私は驚くあまり、反射的に拒否していた。
「頂けません。これはセアル家に伝わる宝剣でしょう。一介の執事がおいそれと手にして良い代物ではございません」
主の命令に背くなどいつ以来だろう。陶器のようだった赤子のシィマーお嬢様を「どれ、抱いてみろ」と軽々しく渡されかけた時が最後だった気がする。その時は結局、断り切れずに今までに触れたどんな宝石よりも丁寧に抱えたものだ。
すると主はいつにも増して真剣な声音で言う。
「お前の身を案じて、セアルの姓を与えることは叶わなんだ。なればこそ、この剣はお前が家族であるという証になるのだ」
「有り難きお言葉……ですが王都にあっても、セアルの名を悪名高く呼ぶ者は居ませんでした。もうセアル家が虐げられていたのは過去の話。セアル家は自由なのです」
良くか悪くか、セアル家という名前は現在のギルドマスターであっても仔細を知らない名だった。つまり、もうこの家のことを声高に圧する者はいない。例えそうだったとしても、セアルの名を背負うことを私は誇りに思う。
「駄目なのだ」
「どうしてですか」
主は不自然にそこで言葉を止めた。人に自由を諭しておきながら、彼自身はそうはなれないと言う。そんな不条理があるものかとこの国への反発を強めていると、主は意を決した様子でこの数十年間秘めていたことを語り始めた。
「クイップ、お前だけには話しておく。文献では、セアル家はルディナ王国に反感を買ったと記されているが……俺が父親から教わった口承はそうではない。セアル家はかつて王国からとある使命を請け負い、自ら不遇の立場を買って出たのだ」
「なっ……!?」
驚きに言葉を失った。主はなぜそれを知っていながら、今の立場に甘んじているのか。彼ほどの男ならば、家族とともにもっと良い生活を送ることも可能だったろうに。しかし同時に彼であるからこそ、その事実を知ってなお、異議の一つも申し立てないことが妙に納得できた。
「その使命が果たされたものか、未だ果たされぬものなのかは俺にもわからない。だがその剣は、来たるべき厄災の訪れに対抗する力を秘めている……そう伝えられた。セアル家は守るものが多いからこそ、王国から隔絶された地で目立たぬように生きてきたのだ」
「セアル家にそんな秘密が……ならば、余計にその剣は誰に渡してもなりますまい」
口伝が本当ならば、このつづまやかな剣はこれからのセアル家を繋ぐ人間が持つに相応しい。そんなことは子どもにだって理解できる道理にも関わらず、しかし主は頑として私に向けて剣の柄を差し出していた。
「違う。お前だから託すのだ。俺はもう老いた。強いお前が持っていれば、俺も肩の荷が降りるというものだ」
「しかし……」
「持って行ってくれるな?」
言い淀む私に眼光炯々とした視線が向けられる。彼は本気で私を信じ、血脈ではない絆を「家族」と呼んでくれているのだ。その瞳の決意に背いてしまっては、私は恩人に一生恩を返すことなどできないと思った。
「――しかと承りました。このクイップ、不肖の身ではありますが、命に代えてもこの剣をお守り致します」
いつかこの剣に相応しい血族が現れた時、真実とともに託そう。それまでは私が預かり、守ることを誓う。そんな最大限の決意のつもりだったのだが。
「命には代えるな、馬鹿野郎」
主はそう言い放って笑っていた。
開拓者として王都に留まる私に主の訃報が届いたのは、それから十年の月日が流れた頃だった。
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