勇者一行と呼ばれるまで。

誤字はすてーたす

第1話 勇者と呼ばれるまで。

俺はのろけ者の王国の一兵士だ!俺は今…。中庭の芝生でぐっすり寝ている…。理由は…。訓練が面倒臭いからだ…。

「コラーーー!」

起こしに来たのか俺が所属している所の兵長が中庭まで来た。

俺は起き上がり走って逃げる。

「待て!眠り野郎!」

後ろを振り向き大声をあげる。

「追えるもんなら追ってみな!!!」

俺は加速する。

「はぁ…。はぁ…。あいつ足速すぎるだろ…。もう見えない…。この国で1番足が早いと言っても過言じゃない…。あいつが本気を出せば…。…!この音は…!」

すると白い大きな馬が中庭に入ってくる。

「これは…!団長…!」

(任務中だと聞いたが…。帰ってきたのか!おっとりしている人だが…。この人は鬼になる…。)

「どうしたの?汗…。かいてるようだけど…?」

「じ…実は…。」

私は事の発端を話す。

「あー。あの子ね…。元気があっていい子じゃない。」

「こんな忙しい時に…。」

団長は暗い顔をする。

「たしかにねぇ…。魔物の動きが活発になっている…。これは怖いね。」

「まさか…。任務から帰ってきたと言うことは…。」

「うん。国王からの司令で…。任務明けから帰ってきたよ。そうゆう訳で…。会議中、国の防衛任せたよ。兵長。」

「は!お任せ下さい!」

「うん。任せるよ。」

そうして団長との会話が終わる。

「…。あいつを探すか!」

俺はあの馬鹿者を探しにあいつを追う。

数分後…。

「はぁ…。はぁ…。走りすぎた…。」

当たりを見渡す…。

「あれ?ここどこだ…?」

あたりは見たことない場所ででかい扉が目の前にある…。これは開けるしかない!

俺は扉に手をかけた…。次の瞬間…。

「見つけた!」はぁはぁ…。

「あ…。やべぇ!」

俺はスタートを切ったが…。兵長に捕まってしまった…。

「ようやく…つかまえた!」

「離せよ!」

俺はジタバタするが…。兵長の力は強かった。

「ガハハ!お前は足が早いが力は弱いからな!さぁ訓練するぞ!」

「嫌だああ!!!」

「そして今日の夜我が一軍は国の防衛だ!」

(お・・・。)

え?なんか声が…。

(ねぇ…。あなたの願いは…。)

俺は耳を疑いバタバタしていたのをやめ兵長に質問した。

「なぁ。兵長…。さっき声聞こえなかったか?」

「うぁ…!急に冷静になるなよ…。」

兵長は少し考え…。

「いや…。聞こえなかったが…。」

「そう…。なんだったんだろう。」

そう思い俺は扉を見る。

「…。」

(・・・・。こいつ…。考えたら止まらないやつだし…。)

「行くぞ!訓練だ!」

すると我に帰ったのか声を荒らげる。

「嫌だァァァ…!」

俺は叫んでうるさいこいつを引っ張り訓練所に向かう。

――――――――

訓練は終わり白の中にある大きな風呂場に来ていた。

「ふぅ…。気持ちいな。」

兵長は隣に座っている。

「なんで兵長…。俺を誘ったんですか?」

「ん?久しぶりに動いたんだろ?それにお前最近風呂入ってないよな?」

「バレてたんですか…。」

「だってお前掴んだ時臭かったし。」

「はず…。てか俺を誘ったのって他に理由ありますよね?」

「ん?そうだぞ。」

「そうですね…。絶対防衛逃げるとか思ってますよね!」

「正解!」

「そもそも…。基本街の防衛は師団長クラスがやるんですよね?どうして兵長クラスの一軍でやるんですか?」

兵長は暗い顔をする。

「最近魔物共の動きが活発になっている。」

「え?まさか魔王が…。」

「それを審議するために師団長より上のもの達は会議がある。その穴を埋めるために我々兵長クラスが出張る必要がある。今回は新人も多い。どうせ魔物が現れても兵長クラス以下の雑魚敵ばっかだろう。いい経験になるし俺が志願した。」

「飛んだいい迷惑だよ。」

頭をぽかと殴られる。

「痛っ!兵長殴らないで下さいよ!」

「お前はうるさいぞ!終わったら酒飲みに連れてってやるからいいだろ!」

「まぁそれで良いでしょう…。」

俺らは数分使った後風呂を出る。

――――――――――

俺は風呂を出て自室に戻ろうとするが…。ふとお昼頃見た大きな扉が気になる。ぶらぶら歩いていたが気がついたら扉の前まで来てしまった…。

「…。」

俺は扉を少し開け顔を入れる。

「げほ…。げほ…、ホコリ臭…!」

こんなホコリ臭いのかよ…。掃除もされていない…。これは酷いな…。

(ねぇ…。こっちに…。)

「え?声?部屋の中に響いてない…。これって頭に直接…!」

(来てよ。)

「…!ガチだ!」

俺は怖いもの見たさで中に入る。

「…。」かつ…かつ…。

当たりは本が沢山置いてある。大きな本棚…。沢山置いてある本…。そして道なりに進んで行けば…。

「なんだこの武器達は…。」

武器は透明な筒状のガラスの液体の中に入っている。右から…。盾と剣…。魔法の杖…。神官の国税泥棒が持っているやつに似ている杖…。後これは双剣…?

おれは双剣が入っているガラスに触れる。するとガラスにヒビが入る。

(あなたに問おう…。)

「また頭に…。」

(お前の願いはなんだ?)

「は?願い?」

俺は少し考え…。口を開く。

「俺は…!」

ドガーーン…!

「は!?」

この音…。街の方から…!

俺は時計をみる…。

「あ…。やべぇ…。集合時間すぎてる…。」

俺は振り返る。

「すまん!お前の質問後でいいか?すぐに戻る!」

俺は街の防衛…。兵長の元に向かう。多分音的にそこだ!

俺は走って街の方に向かう。

―――――

5分間走ってようやく着いた…。これは一体どうなってる…!

当たりは火の海…。青いゴブリンに黒いスライム、少なくとも兵長クラス以上じゃねえか!

そいつらは俺に気づき襲いに来る。

「・・・!こいつら!」

ゴブリンの攻撃ジャンプで避けカウンターを叩き込む。

カキン!

「…!」

皮膚に刀が弾かれる。

ゴブリンからカウンターが飛んでくる。しかもこっちは空中!避けられない!

どっ!

俺はモロに攻撃を受けてしまう。

「…!痛…。」

久しぶりに痛い攻撃受けたなぁ…。

ゴブリンは決まった攻撃に対してヘラヘラしている…。たが…。ひとつの隙を見逃すほど…。俺は甘くない。俺は刀を構え…一直線に動き刀を振るう!

ゴブリンは反応が出来ず切られたことに気づかず絶命する。

「まずは一匹。」

俺は少し深呼吸をする。

何故か周りのゴブリン共はビビって俺に攻撃をしてこない。

「なら…こっちから…!」

俺は構えを取った次の瞬間…。横腹にとてつもない痛みが生じる!

すると後ろにいた黒ゴブリンに横腹を殴られる。

(まさか…。こいつら襲ってこなった理由ってそう言うことかよ…!)

俺は10数メートル飛ばされてしまった…。

がるががが!!!

黒ゴブリンは叫ぶとそれに高揚されたのかほかのゴブリン達が俺に襲い掛かる。

周りがスローモーションになる。

(…。俺死ぬのかな…。すみません…。兵長…。約束守れそうにありま…。)

ヒューーー…。ど!どーん!

土煙が舞う…。

「なんだ…。」

俺は落ち掛けの意識の中目を開ける…。そこに居たのは…。人…?いや…。

「双剣!?」

俺は意識が戻った。

(聞きに来ましたよ。あなたの願いは?)

「は!?お前なんでだよ!こんな危機的状況下でよく来ようとしたな!」

すると双剣は素になって話し出す。

(いや、あなたが死んだら、聞けなくなるじゃないですか。眠くなるまで暇なんで!起きちゃったんです!責任取ってください!)

「素で話すんかい!わかったよ…!俺の願いは!」

するとゴブリン達は襲ってくる。

(剣を取って!)

「あー!邪魔だよ!」

俺は剣を突き刺さった双剣を取り左の刀で相手を斬る。

スパン!

「…。なにこれ…。」

あんなに硬い皮膚をこんなにあっさりと…。

(まだ来ますよ!)

「…!」

俺は咄嗟に右を振る。

すると風の斬撃が出てくる。

それもまたゴブリンを一掃する。

「なにこれ。」

(凄いでしょ?)

声で何故かドヤ顔をしているのがわかる。

「このまんま一掃する事…。できるか?」

(出来ます!)

俺は刀に力を入れる。

「そうだ…。お前の名前聞きたい。」

(私の名前ですか…。)

「そう。」

(双剣・シルフ・ライフ!)

「ふん!よろしく頼む!シフルライフ!」

―――――――――

外号!外号!

昨日の夜、街に魔物の群れが集団で襲いにかかった!どれもこれも師団長クラス!少なくとも兵長クラスがチラホラ!それらを抑えようとした兵長一派は全滅!唯一生き残った一兵士の、魔法、剣の技術活躍により魔物の群れは撃退!そしてそれを受けた国王が魔王の討伐を命じ実質的な勇者に!新たに現れた勇者は双剣で、風の魔法を使うと…うわ…!

「・・・。らしいですよ。兵長…。」

俺は墓の前で新聞とちょっと高い酒を置く。

「手なわけで俺は今日から勇者らしいです。」

「考えてみてくださいよ…。こんなちゃらんぽらんが勇者なんて…。」

段々嗚咽混じりになってくる。

「なんで・・・俺なんかが…。」

俺は泣いていた。

「仇取ります。ではまた。」

俺は墓に背を向け歩き出す。

双剣を見ても…。話しかけても声はしなくなった。寝てるのかな…。

(俺の願いか…。魔王討伐かな…。)

俺はそう願いを込めた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る