偽りの愛に気がつけますか?
中筒ユリナ
第1話 自分の愛は、偽物か?
俺はジャン。
中筒ユリナの作品では、すっかりおなじみだな。
「ジャンからの便り」で書こうかなとも考えたが。。。
やはり、短編でこちらに書かせてもらおう。
さて、「愛」について。
書いてみようかなと。
しかも、「偽物の愛」
偽物の愛ってなんだ?
好きでもないのに
「私、あなたが、好き!」ってやつか?
それとも
「あなたは〇〇だけど愛してあげる」
とか押し売りか?
いろいろと想像できるかもな。
だが、今から俺が書こうとしているのは、
「あなたを愛してる」
「あなたの為に言ってる。愛しているからよ。」
など、如何にも「愛してます!」なんだが、俺から見たら
「は?、、それホンマなんか?」
って疑いたくなるもの。
ジャン・・・何言ってんだ?
愛してるから、相手を思いやる気持ちで言ってんだろ?
そんな風に考える人もいるかもな。
じゃぁ、母親と子供の間での話をしてみるか。
我が子が生まれてお母さんは、本当に無償の愛でかわいい、かわいい赤ちゃんを育てていく。
ちょっと、何かできるようになり、
お座りや、這い這いなどな、片言が話せたり。ちっちゃな歯が生えてきたり。
嬉しい事沢山だ。
我が子が成長していく様は、純粋な気持ちで嬉しいもんだ。
それが、小学生になり、中学生と成長し、やがて受験生。
まぁ、一般的には、そんな過程をふんでいく。
いくつになっても、我が子は、我が子。かわいいのは当たり前。
だが、お母さんの無償の愛は、変化なく無償で要られるのか?
我が子を誰かと比べて
「あの子は、良くできるが、うちの子は・・・」
とか、
同じ我が子なのに
「上の子より下の子」
なんて見方をしたりないか?
そうして、出る言葉の中に
「あなたの為に言ってる。将来〇〇にでもなったらどうするんだ!?」
「先で〇〇にならないように今、しっかりと勉強しとかなきゃ!」
「そんな相手、やめときなさい。あなたが苦労する。」
「〇〇は、良い子だ。将来楽しみだわ。」
「あなたは、ほんとはできる子なのよ!!」
これらは、まぁ、個人差はあれども、本気で我が子を思い言っている。
なんとか我が子をしてあげなくては!
そんな気持ちがあるからだろう。
でも、ちょっと俺は疑う。
心底、そう思ってる? と。
多分、そう思ってるんだろう。
でも、きちんと我が子を理解した上での気持ちなのか?
本人は、もしかしたら、望んでいないかもしれないとは考えたりないのか?
俺は、「あなたの為に言っている」と言う言葉。
「あなたの為」
相手の為にと言う気持ち。
思いやる気持ちだとは考えるが、
足らないとも考えている。
「相手の為」ならば、その前に、やらなくてはならない事がある。
それが、相手を知る事。
親ならば、我が子を知る。理解する。
最低でも、これは、絶対に必要条件。
なぜなら、助言するなら、相手がどんな人格でどんな適正で、特徴があるかなど知らないと、その人に合う助言なんて、無理だろ。
そして、次に必要なのが、相手の心理、感情、心情。
これは、本当に共感し、共有し、相手の心に寄り添う事ができるか。
「私、得意です! できるよ!」
なんて言う人がいる。
そんな「私できる! 寄り添える!」
なんて言う人に限って、
いやいや、、ホンマかよ!?
と疑うんだが。。。
では、なぜ疑うかと言うと。
相手の本心や、気持ちなど、絶対にわからないはずだから。
相手は、自分じゃない。
自分じゃない相手の本心、気持ちがなぜわかる?
想像でならわかるはずなんだ。
だから、想像し、
今、こんな気持ちかなと、自分に置き換え考えなければ、無理だろ。
ここまで書いたが、
誰かを愛し、思いやると言う気持ちを持って表面上ではなく、本気で取組むならば、
最低限、今話した
相手を知る。そして理解できた状態。
相手の本心、気持ち、感情を想像する。そして置き換え考える。
これは、必須だ。
そして、ここからが、もう一段階。
自分と相手は、別物だと言う事を土台に
もう一段階あげて、考えないと、間違った助言へとなる。
それは、相手の思考タイプだ。
自分ならば、こう考える。
だが、相手は、どうだ?
同じとは、限らない。
相手の内側をしっかりと見なければ、
本当の
「あなたの為」とはならないはず。
ここまで、自分ができて初めて
「私はあなたの為に言っている」
と言えるだろう。
なんて、めんどくさいんだ?!
日頃から、接してるから、私はわかっている。
なんて言う人程、実は全く解っていないのだ。
ただな独りよがりであり、自分本位なのだ。
相手側からきちんと立つ事ができ、ちゃんとした愛を持って接っするなんて
私はできている!
なんて人は、いないのかもしれない。
だが、日常生活の中で、ほんの少し、
本当の愛に近づくように皆で、切磋琢磨しているんだろうな。。。
偽りの愛に気がつけますか? 中筒ユリナ @ariosu-siva
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