1061話 拡大、そして…
これ、喧嘩売られたって事で良いんだよね?
欲の概念を操作されて操られたと。
そしてそれらは世界を一瞬にして混沌へと叩き落とすことができる。
「世界中が末法の世になりそうな事案なんだけど…」
どういう事かというと…合衆国特殊部隊の1人が乱心して佑那を狙撃したらしい。
ただ、狙撃した本人は廃人状態になっているらしく、ひたすらカチカチと何も入っていない壊れたライフルのトリガーを引き続けていたという。
ただ、発射された痕跡はあり、それが原因でライフルが駄目になっていると。
「…態々報告してくる辺り律儀というか…護衛不要と伝えておいたから大丈夫だと思うけど」
実際助けられたことも多々あるけど、これからは下手をするとVS全人類になりかねないからなぁ…
早朝からその友人宅に佑那と白城さんに行って貰い、僕は通常通り出勤する。
…なんか、重装救命官と護衛士官の数が増えている以上に…結界が3種類使われているんですが…?
おしえて護衛士官さん!
「通常の結界に加え精神系の術式対策と呪い対策の強化を図りました」
との事だった。
佑那狙撃の件を受け、白城さん指揮の下で直ぐに対策を講じたらしい。
お仕事早くないですか?
えっ?でも弄られている人が数名見つかった?
……うわぁ…これは、マズイ。
とりあえずゆる姉様、ミツルギ姉様、せお姉様にメッセージを送る。
【既に精神攻撃が始まっている模様。これ僕も喧嘩売られているって事だよね?】
そーしん
【ゆる:kwsk】
【ミツルギ:何があったの?情報共有をお願い】
【せお:今確認と広域対策中午前中には日本国内だけなら何とかいけるかも】
早くない!?
まあ、僕が出来る事は少ないだろうから僕は僕で通常業務をするだけだ。
とりあえずは…何故かダウンしている部長と課長をどうにかしないと…
「馬鹿なんですか?」
「そのレベルの外道で面の皮が厚くないとグループ企業をまとめられないって事かな…」
力なく笑う部長と、ため息を吐く課長。
どうやら2人揃って深酒?をしたらしい。
「弁護士団が何とかしてくれると思ったんだろうが…私の所属と弁護神を確認して次々と辞退をしているらしいわ」
「弁護神?」
「テミス神とユースティティア神から神託を受けたのだ。弁護を行うとな」
「……えっと、それって資格がないから駄目とか言うことは…」
「神相手に無効を唱える程愚かな奴は居るまい。それに所属の絡みもあるのでこれに対してノーとは言えんぞ?」
「というか、逆に神国の法務側が裁判という名の裁定を訴えた全ての関係者に下すらしいわ」
「oh…oh!?」
被害が、甚大に!?
小火のつもりが山火事どころの話じゃないよ!?
待って待って!今色々操ってる神がわちゃわちゃしている中でそれは…
「流石に社員含め罪も無い者をどうこうするというのはと思い神々に申し立てをしたんだ」
課長…とうとうそれを行える胆力まで…
「……そしたら気に入られて1階で2人とも2時間前まで飲まされた」
あ、だからダウンしているんですね…弁護費用と思って諦めて?
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