1038話 お説教タイム
あの後やはりサイレンが鳴り巽さん達が出動した。
そして1時間半ほどして戻って来た。
「早くないですか?」
「……ネタアイテムなのに、凄く使えるんです」
まあ、そうでしょうね。
「神様お手製ですからそうでしょうね」
「なんか、凄い敗北感が…っ!」
他の人達も落ち込んでるぅ…因みにこの提灯、あと3つ有ります。
そして蝋燭は9本有ります…ファイッ!
「なんかこの配信は僕の生存確認配信みたいですよねぇ…コメント見えないので一方的ですし」
『せやな』
『先代様が恙なくお過ごしであるという事が分かるだけでもありがたいのですよ』
『ほんとそれ』
『そう言えば今日の協会本部が凄かった』
『先代様が出動でもした?』
『昼前に入ったんだけど、救援部隊が火盗の提灯掲げて走り抜けていた』
『what's?』
『なにそれw』
「んーっと、今日はせお姉様をゲストにお呼びしています」
「やあやあ!僕を呼ぶなんてどうしたのかな?」
「今日出勤前に弓張提灯を渡してきたじゃないですか」
「うん。力作だよ!」
「隠し機能を幾つ入れたんですか?」
「……」
ふひゅ~ふひゅ~
必死に目を逸らしながら口笛を吹くフリをしている。
「2人で持って走ったらBGMが流れたそうなんですよ。幕府が設けた特別警察のような組織の時代劇番組のやつが」
「へっ、へぇ~?」
「それで職員の1人が色々試したら、トランペットのBGMも流れるらしいんですよ…どういう事ですかね?」
「いやあ……あははは…」
「他にも暴れん坊な上様が戦うシーンのBGMまで確認出来たそうですよ?」
「何であればれたの!?…あっ」
『時代劇で遊んでるぅw』
『あとは銭形さんとご老公が来ればビンゴ?』
『職員さんに聞いたらBGM流れているときは更にバフが掛かるらしい』
『嬉しいけど嬉しくないw』
『銭湯フィールド発生した挙げ句色々有利になっても…BGMで大事故になるw』
『ド〇フの撤収テーマとか?』
『 盆回りか…あれが流れたらギャグ時空だろwww』
『アレそんな名前なんか!』
「効果も絶対アレだけじゃないでしょ…」
「…はい。BGMに合わせて効果効能が多少変化します…」
「何種類有るんですか?」
「時代劇5種類と、テレビ3種類です」
「一番有用なのはなんですか?」
「えっと、アニメのBGMで、流れている間は範囲内にいる味方の神経が研ぎ澄まされてかなりの命中率と回避率をですね…」
「ああ、なんだ。回避の木像の廉価版効果ですか」
「ディスられた!?何その木像!」
「前に兄さんが渡してきたアイテムの中にあった取扱注意ボックスにあるヤツです」
「…先を越された、だと?」
「で、一番酷いのは?」
「〇点のテーマ「馬鹿じゃないの?」馬鹿って言った!?今馬鹿って!」
「いや言うでしょ。ちょっとこれはオハナシしないと駄目なのかなぁ?かなぁ?」
「あの、今僕お仕事がですね?」
「そのお仕事の合間にアウトなネタアイテム用意したのは?」
「えっとね…えへ?」
40分ほどジョークアイテムについてやってはいけないことについて切々と語った。
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