990話 妹(軽く)キレる
佑那に2時間ほど「僕が表に居なければならない理由」と「安全に隠居をするための25の段階」について語られた。
あと、神様方にも物申さないといけないって箱庭を飛び出していった。
いや、佑那?神様に物申すって…
「「…はい。ごめんなさい」」
「デスから前にも言ったじゃないですか!兄さんはノーと言う前に改善案を出すと!それをスルーされた場合は自分で動こうとしてしまう哀れな小動物なんです!
一応受け取っておいて数日後にでも対処すれば良いのですから!何か言いたげな顔をしていましたよね!?兄さんは中途半端に引っ込み思案なので忙しそうな雰囲気を前面に出されていたらああなるのは当然ですよ!?」
「いやでも、人員がね?」
「飲んだくれている神様方は何なんですか?」
「アレは使えない」
「成る程。では使える神様方は全員使っていると?」
「いやぁ…まだ協力してくれない神々が」
「殴ります」
「なんて?」
「殴ります。どうせ支援を受けておきながら「支援なんぞ要らなかったんだ。まあ無償でくれるというから貰ってやっただけだ」とか寝言ほざいているのを半笑いで引き上げた口でしょう!?」
「いや、まあ…うん。解像度高いなぁ!?」
「そんな駄神は地球滅亡と共に地上で滅んでもらえばいいんです。だいたい兄さんに対するウェイトがですね───」
そっと神域の扉を閉めた。
「はい、今日も配信を始めます」
『巫女様なんか落ち込んでません?』
『やらかして誰かに注意されたんだよ、きっと』
『また配信辞めるって言って怒られたとか?』
『いや、巫女様仕事忙しいからパンクしたんじゃない?』
『あー、確かに。』
『巫女様色々抱え込もうとするから…』
『私達が押しつけている感はある』
……貴方がたは僕のマネージャーか何かかな!?
「まあ、似たような感じです。あっ、何かトラブルはありませんでしたか?」
『平和?な1日でした』
『あー…なんかいきなり友人が吹き飛んで消えた』
『退勤時間と同時に同僚が潰れて消えました』
『なんか議員さんが有権者の前で消えたってニュースやってた!』
『臨時速報流れてたな』
『えっ?なに?そんな世界騒がしかった!?』
「結構な騒ぎになってるなぁ…まあ、仕方ないという事で。僕は朝から武闘派な大臣さん含め閣僚の皆様方に情報提供を求められて頭抱えてました。
基本何かあればすぐに報告書関係は提出しているので」
『昨夜の襲撃があったから仕方ない』
『大臣が人外相手に流れるように逮捕とか』
『正真正銘の武闘派大臣だよあの人』
『次の総理になって欲しい人』
『本人は全力で拒否するどころか「俺を辞めさせる奴はいないか!」と言う始末』
『まあ巫女様の所なら何か新しい情報があると思ったんでしょ』
『呼び出しではなく行くのが好印象』
「現在の内閣への不信感は?」
『挙げたらきりが無いけど、かなりまともだと思う』
『巫女様が関わりだして急にフットワークが軽くなったよね』
『浅野さんの目が常に覚悟完了になってから地方への支援が段違いに早くなった』
『日本に住んでないけど、政治家が本気で動くって良いなぁ…』
『うちの国王も「巫女様に恥じぬよう職務を」って喝入れてた。あと資金投入』
『うわぁ…』
国外も本当にピンキリなんだなぁ…
国民に知られないところで頑張っている公務員さん達もね…
「本当に裏で頑張っている公務員さん達含め必死に人のために働いている方々、今が無理のしどころかも知れませんけど、倒れたら駄目ですよ?無理の無いようお願いします」
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