946話 目からビームなのか口からなのか…
「学習能力と疑似精神を「あり」に設定しているのと、設定年齢に応じた基礎感情を疑似精神にパッケージングしたため六情大別と諦観や絶望、狼狽や傲慢など9つを抜いた派生24感情は平均となっていますが…この子達の振り切った感情は愛と喜びでしょうね…ハハッ、アリエネー」
廣瀬お姉さんの説明は良く分からなかったけど、最後のボソリと言った呟きで何となく「あっ、やらかしたんだな、僕」と理解した。
「えーっと、とりあえず情操教育と道徳心を学ばせる講師に白城さんと板額さん、そしてマイヤちゃんとリムネーちゃんにお願いします」
「えっ!?情操教育と言えば私では!?」
「その孤独な邪神をもピュアッピュアにしたマイヤに佑那勝てる?」
「大変申し訳ありませんでした。マイヤちゃんには勝てません!マイヤちゃんGo!が尊すぎてゼミのメンバーから凄い電話があったんだから!」
いや知らんて。
思わず真顔になってしまったけど、とりあえずみんなに任せることになった。
「これに成功したらあと10名は増やしますので~」
それは増やしすぎだと僕は思うんですよ…
「今日も、皆を癒やしちゃうぞ☆(ウインク)…と言うことで始めます。初心忘るべからずの精神ですね。はい」
『落差が凄いw』
『一応忘れていなかったんですねw』
『やったあとのテンションが凄い低いw』
『巫女様お疲れ様でした!』
『今日はお仕事では無かったんですね』
『なんか協会本部が騒がしかったみたいでしたが、休み?えっ?』
『あー…厄介ファンと妄想オタクが突撃していたみたい。あと普通のファン』
『ただ感謝の気持ちを渡しに行ったら受付で弾かれた』
「あー…だから課長は休めと言ってたんですね…まあ、おかげで午前中は巫女にゃんこ達と遊んだり佑那の修行を見たりしていたんですが」
『そこんところ詳しく』
『絶対良い香りのする空間なんだろうなぁ…巫女様方がいる空間』
『佑那ちゃんの修行…』
『見学って、言うからにはきっと怪我のないモノだったとしか』
『それ修行?』
『精神修行とか?』
「白獅子さんの通常突撃を躱す修行だったんですけど、簡単に躱しすぎたので殺気を載せて速度も1.5倍くらいに増やして貰って…跳ね飛ばされまくってましたね」
『死んでない!?いや死んでるよね!?』
『妹君への当たりだけがキツい巫女様w』
『跳ね飛ばされてたって…しかもあの白獅子でしょ!?』
『安否は!?』
『良くて重傷と…あ、でも回復要員沢山いますやん』
「佑那は無事ですよ?少し跳ねられたくらいではとてもとても…そのあとメイドさん達とも十人組み手してましたし、ビーム避けてましたよ」
『やっぱり巫女様の家族は巫女様なんだね…』
『ビーム避けるとか既に人じゃないって』
『跳ねられたあとで十人組み手?しかもビーム?えっ?』
『色々と情報が混ざりすぎて訳が分からないw』
『巫女様の所の修行を受けたら人を超越可能と』
『その前に耐えきれなかったら死ぬけどね』
『そんな事よりもメイドさんって!?メイドさんがビーム出したって事!?』
またみんな言いたい放題無茶苦茶言ってるぅ…
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