第21話 否定しなくちゃ生きてけないの?
今も昔もなんだけど、私は大衆ってのが理解できないのよね。
あのさ、みんなで人をSAGEて盛り上がるの、あれなんなん?
ムラ社会もいいとこっていうか、「いえーい、私達前時代の田舎文化を引きずる、ナウでヤングな若い衆です★(40代主婦その他)」……って、全力で己のクズさを集団アピールしとると思わんのかい。
私よく「あんな彼を捨てないとか優しいね」とか「○○さんを悪く言わないなんて優しいね」みたいに言われるけど、日本は基本的人権が約束された平等主義・民主主義を掲げる国家なわけ。君らが村八分にしようとしてる連中も、君らと全く同じ人生を生きる権利を有するのよ。離婚しようが不倫しようが犯罪しようが、それはまったく変わらないの。むしろ悪口言っている側が、名誉棄損や実際的な攻撃により犯罪者として捕まるわけ。
それを説明したうえで問いたい。
あなた、他人の悪口を言うことで実刑を食らったとして、その後「犯罪者だから」と迫害されても文句言わない自信あるの?多分ないよね?
だったらあなたの安全のためにも、他人の悪口は言ってはいけないよね。
それとさ、誰かが周囲と違ったところで、何か都合が悪いわけ?
会社で働かない○○さんがいます、その人は病気かもしれないし、家で何か活動してるかも知れません。でも働いてないようだからって、即ニートだの社会問題だのって騒ぐの、意味ある?
普通の人という言い方も好きではないけど、みんなと同じように会社に就職して働かないといけないわけ?毎日出社しないといけないわけ?定時まで頑張らないといけないわけ?ていうか、頑張る事に何の意味があるわけ?
その前に、なぜ働いているか、皆さんは自分で答えを持ってますか?ほかにも「普通」というくくりで言えば、なぜ結婚したのか、子供を産んだのか、扶養に入ったのか、介護しているのか、そういうすべてに答えを持っていますか?
そのことを考えた時、どっかで立ち止まって「あれ?」と気づくはずですよ。自分が見下した色々な人が、そうせざるを得なかった立場にあったこととか。その人の選択が、とても賢いやり方であったこととか。少なくとも、自分よりもより深く考えての行動だったんだと気づけるはずです。――気づけない人はもう一回考えましょうね。
自分さえスッキリすればいい?残念、それがあなたの権利なら、あなた以外も全員持っているんです。つまり、あなたもいつか攻撃されるんです。
あなたが辛辣なご意見番を気取っているのなら、その周囲に何千人、何万人というあなたと同じ考えの方がいて、常にターゲットを探しています。もし反撃すれば、彼らは匿名で行った過去もすべて暴きます。あなたは守られないでしょう。
だから他人の生き方や選択に、文句を言ってはいけない。
道徳として理解できないのなら、罰則ルートからでも理解してほしいですね。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます