第4話 都会のストーンヘンジ
エンジンかけろ
スーパーカブC-100
そろそろタンクに
潮風が必要な頃合いだ
この街には
行きたいとこも
好きな場所もねえんだ
正直なところ
ここではない何処かへ
まだら枯れ芝生の俺が
そんな青臭えセリフ言うわけねえだろ
相棒カブを連れて
フェリーに乗る脱走計画を
頭でガッツリたてる
トランプタワーの4段目と同じ
先にちっとも進めやしねえが
明日になったら
いつものごとく
プロボックスのハンドルを
胡散臭いなりして
早撃ちガンマン気取りで
俺は握る
窓ガラスを割って
逃げる
溺れ死なないための
特殊ハンマー
しっかり常備する事だけは
忘れてないぜ
おはようさん
都会のストーンヘンジ
飯を食うために
両手に針金90度
今日もスーパーダウンジング
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