宵待つ御月〈上〉

春ノ章

登場人物

【近畿浄化師専門学校（近畿校）高等部】

〇一年生

・栄明寺御月（えいめいじみつき）

両親に蔑まれて育った長女。一人で何でもできてしまうが、一人で抱え込んでしまいがちな一面も持ち合わせている。一歩引きがちで自信があまりなく、大切な判断は他人に頼るときもある。優しく常に落ち着いている。

・河内冬青（かわちふゆはる）

近畿校高等部の男子生徒。幼いころから久々宮家に世話になっており、久々宮清仁の弟子でもある。そこそこのキャリアと強さがあるにもかかわらず、自分は弱いと考えている。非常にクレバーでチーム任務の精神的支柱として活躍する。

・覚前沈香（かくぜんしずか）

祖父母の代から浄化師となった家に生まれた長女で、妹は同じ学校の中等部に在籍している。元気ハツラツで家族と仲間を大切にする。比較的新興の家なので期待されているが、本人はまったく気にしていない。

・浅田果（あさだはたす）

突然浄化力に覚醒した「原石の浄化師」。祖父母には怖がられているが、両親は面白そうに興味を示しているため、特に困ったことは無い。内向的な仲間をポジティブに引っ張り上げることのできる男子生徒。

〇二年生

・川上理久（かわかみりく）

年齢のわりに大人びた男子生徒。口調が軽い。

・有馬拓海（ありまたくみ）

小柄で寡黙、おとなしい男子生徒。趣味は料理。

〇三年生

・隠岐七瀬（おきななせ）

スタイルがよく、サバサバしている。女子からモテる女子。

〇教師

・久々宮清仁（くぐみやせいじ）

久々宮家の次男で近畿校の特任教師を務める。三傑浄化術のひとつである清白身軀（せいびゃくしんく）を保持しており、名実ともに最強の浄化師。ただし自由人でかなりの酒豪。

・渡辺透（わたなべとおる）

一年生四人の担任で久々宮清仁の一つ上の先輩にあたる。