口裂け男

777:うどん職人 ID:FA8acVUw/

>実況主 ID:teraumare

のレスをせっかくなので体験談風にまとめてみた




 オレは少し焦っていた。

 部活動の入部期限が迫っていたからだ。

 学校の方針でどの生徒も部活に入部している必要が有る。

 他の男子生徒が入っているような半分帰宅部に近い部活動で誤魔化すのも嫌だった。

 そこでオレはTさん(先生)に目を付けた。

 女らしい所も多くあるのが欠点だけど、他の男みたく弱々しくなくて余裕のある振る舞いに憧れてて仲良くなりたかったからだ。

 そこでTさんに協力してもらい、都市伝説を調べる部活動を開始した。

 テーマは何となく決めた口裂け男についてだった。

 Tさんのおかげですぐに情報が集まったので、口裂け男の居場所の目星が付いた。

 

 放課後、オレはTさんと一緒に口裂け男が現れる場所へと向かった。

 周りは田んぼばかりで、歩いていると徐々に飽きてきた。

 ふと気づくと用水路が気になった。

 なんだか全身に寒気が走ったけどきらきらと輝く水の流れから目を離せなかった。

 じっと見つめていると、背中に人の気配を感じた。

「俺、カッコイイ?」

 後ろから声をかけられたので振り返るとサラリーマン風の男がいた。

 背は見上げるほどに高く、顔はマスクで隠れている。

「カッコいいんじゃないですか」

 オレがそう答えると、男が笑いだした。

 いや違う。

 よく見れば目は鋭く吊り上がっている。怒っているのだ。

「これでもか!」

 男がマスクを取ると、あまりにも巨大な口が見えた。

 口の端が耳元まで裂けていて傷口から血が流れていた。

「うわぁ!」

 オレは思わず叫んだ。

 逃げようにも、そのあまりの恐ろしさに腰が抜けてしまった。

「お前も同じ顔にしてやる!」」

 口裂け男は巨大な包丁を振り回しながらオレの口を裂こうとしていた。

「そこまでだ」

 聞いたことのある声はもちろんTさんのものだった。

 振り下ろされる包丁にビビることもなく、手のひらを向けた。

「破ぁ!!」

 一喝。

 包丁は粉々になっていた。

 しかし、それだけでは終わらない。

 舞い散る包丁の粒子が、口裂け男を縛り付けていた。

 Tさんが拳を振るう。

 口裂け男が光に包まれ、消え去ったではないか!

「手古摺らせやがって。ま、軽い運動は健康にいいからな」

 そう言ってTさんは笑った。

「大丈夫なんですか。あいつ、包丁とか振り回してたし」

 オレの心配を他所に、Tさんは気にした様子はなかった。

 オレの頭を乱暴に撫でる。

「俺は寺生まれだから大丈夫だ。どれ、口の裂けてない女の子でも口説きに行こうか」

 そう言って、Tさんは爽やかに笑ってみせる。

 寺生まれはスゴイ、オレはいろんな意味で思った。

 

 

 

 

 

778:そば職人 ID:WBlUsMF3H

新ジャンル「寺生まれのTさん」

 

779:怪奇と名無しさん ID:rEMmNYVEg

なんか面白くしようとして弄りすぎじゃないか?


800:うどん職人 ID:FA8acVUw/

うるさいな、ぶっ殺すよ

情報は>>760でちゃんと纏めてあるから文句あるならそっちだけ読めよ


801 ID:qMClTrDIv

私は管理者として主張するけどこのままでいいと思う

特に女の子を口説く下り

可能性はゼロじゃないんだ!


802:怪奇と名無しさん ID:n66yTlgom

妄想だから零だよ

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る