第57話 「民の口を防ぐは、川を防ぐよりも甚し」


出典:「国語」


周の厲王が監視と厳罰によって自分への非難を止めさせた際、大臣たる召の穆公がその「成功」を誇り喜ぶ王を諫めた言葉より。

「民の口をふさぐのは、川をふさぐより危険です。決壊したら大惨事になりますぞ」という意ですが、無論こういう挙に出る様な王が、そんな真っ当な諫めを聞き入れる筈も無く… 最後は激発した国人に襲撃され、都落ちを余儀なくされたとのこと。


しかし、こんな紀元前の政治家が語る様な道理を、今なお理解せぬ方が居るやに思えるのは、さてさて、呆れるべきか興味深いと思うべきか。

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