第二狐 神と転生

 目が覚める。そこは白い何もない空間。ただ目の前に一人の女性がいた。


「日香さん、聞いて下さい。あなたは、車に轢かれて亡くなられました」


「へ?」


 素っ頓狂な声を挙げる。それもそのはず、誰かも知らない人にいきなりあなたは亡くなったと言われたのだから。


「つまり…………私が本当に死んだのなら、ここは死後の世界?」


「まぁ、簡単に言ったらそうなりますね。 話を戻します。これから日香さんには、異世界に転生してもらいます」


 異世界転生? もしかして、完全チートでも貰えるのかな?


「それでですね。日香さんの新しい人生の身体はこちらです」


 名前も分からない目の前の女性が指したところに、新しい身体といわれる女性の像がでてきた。見た目はおおよそ16歳ぐらいで、黒髪ロングの女の子。胸もそれなりにある。


「ちなみに転生後は日香さんの意識がこの身体に入ります。なのでこの子の力が日香さんの力に依存します」


 トントン拍子で話が進んでいく。長くなる話をまとめると、転生先は魔法とか使えて、漫画やアニメの様な感じで、私はこの子のいる場所から始まるらしい。にしても入り込む身体の力に依存とは……。おそらくチートを与えないようにして、世界の均衡を防ぐとみた。


「それでは、準備はいいですか?」


「大丈夫です」


 私がそう答えると、足場が光り輝く。


「それでは、第二の人生を楽しんで!」


 私はその声を聞いたとき笑って答えた。


「はい!」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る