彦星と織姫を裂く雨粒に稚児《ちご》の袖濡《そでぬ》れ見目《みめ》いとおかし

 彦星と織姫を裂く雨粒に稚児ちご袖濡そでぬ見目みめいとおかし




 袖が濡れるとは古典で泣くという意味です。

 見目は外からみた様子や容貌のことを言います。

 いとおかしは、とても趣きがある、とても可愛らしいという意味です。


 つまり訳をすると……。


 彦星様と織姫様の逢瀬を邪魔する雨粒に、幼い子供は泣いている様子で、それがとてもかわいらしい、となります。


 私も子供の頃は、七夕に雨が降ると大きな声で泣いたものでした。今では懐かしい思い出です。

 




 

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