ノエルの館

@kukushio221

プロローグ

俺の名前は、東雲シノノメ 直斗ナオト


ごく普通の高校2年生だ。




(((お疲れ様でしたぁー!!)))




サッカー部の終わりの挨拶が聞こえてきた。


そろそろかと思い、俺は教室を後にした。


校舎を出てを出て校庭に行くと...




???「よう直斗!今日も一緒に帰ろうぜ〜」




ナオト「今日は遅かったじゃないか?」




こいつは、俺の幼稚園からの幼なじみで、大親友の神木カミキ アズマ


顔も良くて差も高くて運動神経もよくて、おまけにサッカー部のエースだ。


頭がちょっとあれなところがあるが...


まぁ俺も人のことは言えないしいいか。



ただ、そのせいで、彼についたアダ名は、


「残念なイケメン」である。

実に哀れだ。


言い換えれば、単純だけど、素直でいいヤツなんだよな。




俺たちは帰路に着いた。帰る方角までこいつとずっと一緒。もはや長く居すぎて、家族みたいなもんだ。




アズマ「うわぁぁー直斗ぉ、聞いてくれよー!」




ナオト「どうしたんだ?」




アズマ「こないだから俺が付き合ってたアスカちゃんいたじゃんか?俺に告ってきた後輩ちゃんだよ、話したっけ?」




アズマ「そいつがさぁ、たっったのデート1回で振ってきたんだよ!!」




ナオト「そりゃまた、なんでだよ?」




アズマ「遊園地にデート行ったわけさ?そんで観覧車にのったわけさ?」




ナオト「ほうほう、いいじゃんか」




アズマ「そんで、頂上まで行ったわけ!」




ナオト「いい雰囲気そうだな?」




アズマ「そうだろ??そんで、いい雰囲気だったから!俺!いきなりっ!!!!盛大にっ!!!!キス!!!!!!」




ナオト「いやいやいやまてまてまてまてwwwwなんでそうなるんだよwww」




なんてやつだ、こいつは!!




アズマ「しちゃったんだよねぇ〜キスキス」




ナオト「お、、おうそうか、、そんで、そのあとどうなったんだよ?」




アズマ「そしたらさ、なんか嫌がられて!ほっぺバチーンやられて!いったかったぁー。まだ痛いもん!心が!」




ナオト「なるほど...それは明らかにお前g」




アズマ「奥手な子だったのかな!仕方ない!次だな次!!!」




俺はお前を応援してるぞ...




ナオト「そうか...いい人が見つかるといいな。」




アズマ「おう、任しとけ!」




ナオト「いやなんも任せた覚えはないけどな」





俺たちは、いつものように会話をし、


いつものように笑い合った。


こういう些細な幸せを毎日感じるのが、俺の日課になっているのかもしれない。


そうしているうちに、俺たちは家についた。


学校から家までの方向は同じだ。そして、なんと家も隣。ほんとに驚いたもんだ。




アズマ「いやぁ今日も疲れたなぁ!」




ナオト「そうだね...あ、そうだ」




アズマ「なんだ?」




ナオト「いや、明日からテストだなぁって。」




アズマ「え?なんてぇ?」




ナオト「いや、明日からテストだなぁって。」




アズマ「なにも一言一句繰り返すことないだろぉ!聞こえてたよ最初っから!」




アズマ「あーぁ、テストやだなぁ!まーた赤点取って補習で休み潰されるんだ!」




ナオト「まぁまぁ...勉強しろって...」




アズマ「勉強したって入ってこねーんだよぉ!!!!」




泣きながら言われてもなぁ......





???「.........」




...ん?なんだ?あれ...


人影?仮面...?暗いのでよく見えなかったが、仮面をつけた人影のようなそれは、明らかにアズマの背後に近づいてきた。




ナオト「おいアズマ!後ろ!」




まずい...もうすぐそこまで来ていた...!




アズマ「....え?」




仮面をつけた男...か?




ナオト「いいから逃げろ!!!」




アズマ「お...おう...」




なにやってんだよ!!早く逃げろ!




アズマ「うわぁ!!!!ムググ......」




アズマは、布のようなものを口に押し当てられた。




アズマ「おい、お前の後ろにも....にげ.....」




え......?




アズマは眠るようにして倒れた。




そして俺も、何者かに口元を掴まれたかと思うと、次の瞬間には、


意識が遠のいていった......

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