短歌を置く

わふにゃう。

第1話:μseum

・色二段 燃え散りゆくは 彼岸花 我が心中の 情熱とともに

・尾を引いて 流るる煙の 切なさを 思うは夏休み最終日

花火の句です。上は市の花火大会を、下は家の縁側でやった線香花火を思い出しつつ詠みました。


・キャンバスに 夢と希望の 色を塗り ふと入れたくなる 陰の藍色

・子どもらよ 赤き光へ 目を張れよ 祭囃子と ねじり鉢巻

・白銀の 荒野に生まれ 吠ゆる声 我が耳元に 届くは何時ぞ

・紅に 染まりし空は 既になし ただ残りしは 暗闇と白

・深緑と 一迅の風 新学期 夏の匂いに 惑わされつつ

色をテーマにしました。


・筆箱の 黄色と黒めの 青の縞 「タイガースファン?」 「いえ特にどこも……」

・ため息が 僕を再び 遠ざける かすかに見える 幸せの光

・カフェインで その日の夜を 乗り切れど 翌日踊る 睡魔とダンス

・「どっちにするの」 選べぬままどちらも取る 私はジャイアン?

・いや僕は 孤独じゃないと 言いつつも 一日浴びる ブルーライトの眩しさよ

・文字を追い 一息ついて また読んで 未来(おわり)の見えぬ ページと人生

・通り過ぎ ふっとときめき 振り返る タイムセールの 格安卵

・速すぎて 読む暇もない チャット欄 流れる文字に スパチャを添えて

・鏡へと そっと手を触れ 聞いてみる 後ろに映る 貴方はだあれ?

今回の最後は日常編です。最後がちょっとホラーですね。


いかがでしたでしょうか。今後もこんな感じで増やしていきます(予定)。よろしくお願いします。

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