140字小説

砂浜

 寄せては返す波を踏む。どうせなら、引く波でグンっと遠いところまで行きたい。「手伝ってよ」と、後ろからダルそうに呼ぶ声。「ごめん。半分位掘れた?」と私が尋ねると額の汗を彼は拭って、首を横に振る。

「砂浜は土が柔らかいけど、やっぱり大変か」私は横たわる担任をみて溜息をつく

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