キャットとオウルの冒険

Rauru

第1話 冒険の始まり

 アルカナ魔法学校、その壮大な図書館には幾千もの魔法書が並んでいた。その片隅には、元気いっぱいの黒猫のミトンと、知識豊富なフクロウのフクリーがいつも一緒だった。どんな時も一緒にいる二人は、学校中でも有名な親友だった。

「フクリー、図書館の最深部にあると噂の宝探しの魔法の書を探しに行こうよー!」

とミトンが目を輝かせながら提案した。フクリーは眼鏡を直し、

「そんなもの、本当に存在すると思うのか、ミトン?」と疑い深く問いかけた。

ミトンはにっこりと笑って、

「あると信じれば、きっと見つかるよ。信じて探すんだよ!」

と意気揚々と返した。そして二人は図書館の奥深く、薄暗い書棚を探し始めた。


 長い時間が経った後、

「これだよ、フクリー!見つけたよ。」

ミトンが埃にまみれた古い魔法書を引きずり出した。その瞬間、本を開くと突如大きな嵐が発生し、二人は見知らぬ森に飛ばされてしまった。

フクリーは森を見回し、

「どうしたのこれ!ミトン、お前のやることはいつも大変だな…。でも、ここはどこだろう?とにかく、一緒に帰る方法を見つけよう!」

と提案した。


 彼らは森を探索し、夜になれば星を観測し、日が昇れば植物を調べた。森の中には謎が満ちていて、それぞれが自分の得意分野を活かしながら解き明かしていった。


 やがて、森の試練を乗り越え、知恵と勇気を使って学校に戻ることができた。その冒険を通じて、彼らの友情はさらに深まり、それぞれが自分たちの強みをより一層発見できた。

「フクリー、次は何を探しに行こうかな?」

と興奮冷めやらぬミトンが質問すると、フクリーは苦笑いして、

「もう少し図書館で静かに勉強しようよ、ミトン。だけど、また何か起きたら一緒に冒険しよう!」と言った。

そして、彼らの友情と冒険は、まだまだこれからも続くのだった...。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る