魔法がロストテクノロジーとなった時、再び魔法の覇権が始まる

@Minase-Minatsu

第一章 

第一章 プロローグ

 到着するなり、いきなりハゲのオッサンに怒鳴られる。


「どけ、邪魔だ!何をボサっと突き立っている!---って言うか誰だ!」


 そんな暴言を吐かれちゃ、こっちも一回死にかけてるんだから、イラっとしますよ?



「な、何だ貴様は!---いや、まさかな?」



 表情豊かですね。


 頭のシワでも感情が読み取れます。



「上様!あれ程、もうヘッドハンティングをしないで下さいと何度も---」


「良いでないか。今度こそ、良い逸材だ。---しかもカッコ良い」


「いや、ドヤ顔で言われても、今そこで死んだ勇者は『可愛い』とか言っておきながら連れて来て、いざ育てようとしたら、反抗期に腹立てて捨てたじゃないですか」


「単なるエロガキに興味は無い」


「その前も『イケメン連れて来た』って言って、育ててる最中に、女王と駆け落ちして逃げたじゃないですか!」


「アレは予想外だ。---まさか、熟女趣味とは……」


「その前は---」


「兎も角!今度は育成の必要は殆ど無い!最初からレベル100を連れて来た!」



 エッヘンってモーションをしているが、俺は別にレベル100じゃ無いんだけどなぁ〜。



「あ、ステータス見せてよー!面白いスペックしてるんだ〜。---ってアレ?」


「……上様?」


「あ、あはは……」



 俺はスペックカードを見せる。



「---ごめん、人違いだ」



 おい、コイツ、マジか⁉︎

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