旧型ドロイドが歩いていた。

頭部が割れて土埃が溜まり、風が運んだたんぽぽの綿毛がそこを気に入って花を咲かせた。

「修理するかい?」

通りすがりの技師が言った。

『いいえ。命に選んで貰えるなんて、こんなきかいは滅多に無いので』

最新型のドロイド達は、揃って彼の機能を讃えた。


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