「『暑い』を感じない私達が羨ましいんですって!」

 誰にそんなことを言われたのか。友人のアンドロイドはそう言って憤慨した。

 「友達の感覚に寄り添えないこの身体のどこが羨ましいの!? ロボトミーでもしてやろうかしら!」

 私は笑った。

 この子が友人で良かったと思った。


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