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    ぱっと読んだ感じ、七海さんのいつもの文章からスタイルを変えてきたな、という印象だったんですが、これはこれでとても板についているように感じます。十代前半あたりをターゲットにした児童文学調で、でもクライマックスの辺りなんか、主人公の叫びにエモさがしっかり載っていて、ああ、やはり七海さんのストーリーだな、と納得してしまいました ^^。

    総じてフレッシュで勢いがあって好感の持てる文章だったのですが、

    >「働きすぎは毒ですよー」

    これの意味が最初よく解らず、ヤマ場に差し掛かってから、

    >「朝ごはんとママのお弁当を作って、帰ったら食器を洗って洗濯して …… 私はいつ友達と遊べばいいのっ!」

    というセリフが出て、ようやくこの主人公の身の上に関する基本情報がつかめた次第でして、これはやはりもっと早くに提示しておくべきかなと。真ん中まで、何も考えずに夜中にフラフラと外を出歩くタイプの中学生としか見えないので、物語の理解が途中で根こそぎ別物に入れ替わってしまうのですね。そういうことを狙ったタイプのストーリーなら、もちろんアリなんですが。

    最後に結局母親と神様はどうなったの、というところも、はっきりした説明がほしいなと思いました。
    「ママを助けて」「聴き届けた」とあるのですが、その後に「死別はさぞ、辛かろう」と来るので、解釈に迷います。さらにその後に「辛くても乗り越えるから」とあるので、そこを素直に読むと、母親は死んだとも……あれ、まさか死ぬのは神様?
    最後の段落からすると、結局誰も死ななかったのかなとも見えるんですが、こういうところはやっぱりきっちり過不足なく説明がほしいです。よそからいただいたプロットで書いたということなので、元がどうだったのかにもよりますが。
    ラストシーンそのものは、セリフも含めて、いい感じに決まってるとは思いますけれど。キメるためにも前ごしらえをもうちょっと。


    あ、「このストーリー、いいですねっ」と書くつもりだったのに、また小言みたいなことを並べてしまいました w。どうか参考にできるところだけ、うまくすくい取っていただければと思います。文章自体は「読ませる」魅力にあふれた日本語だと思いますので、めげずに書き続けていただければと。
    今回も長々と失礼しました。

    作者からの返信

    応援コメントいつもありがとうございます。
    おっしゃる通り、今作は主人公の年齢に合わせて児童文学風味にしてみました。
    ラストの叫びにエモさを乗せるのに苦心したので、そこが伝わり嬉しいです。

    4000文字制限の短編ということもあり、捻りのために主人公がヤングケアラーだという情報は意図的に小出しにしてみました。ただ、や指摘されてから気づいたのですが、今作では捻りはいらなかったです。ストレートに進めても良かったと思いました。浮いた文字数でラストをもう少し分量を増やせたかな。

     作中では書かれてはいませんが、ラストは母親は助かったけれど、神様は母親の死を肩代わりしたから、現世からいなくなった。けれど夏海はそれを知らないというラストを想定しています。プロット上では神様が姿を消すと明記されていました。

  • 本文への応援コメント

    読ませていただきました。

    語り口調によって物語が紡がれていることから、作品全体から「ある一夏の奇妙な出来事」という雰囲気を感じました。
    神様と夏海には「誰かの役割を肩代わりしている」という共通点があるからこそ、満足に遊べなかった時間を取り戻す二人の様子は見ていて心打たれました。
    面白かったです!

    作者からの返信

    応援コメントありがとうございます。

    おっしゃる通り、ある一夏の奇妙な出来事をイメージして書き上げました。この思いが伝わり嬉しく思います。
    二人の共通点を読み取っていただき、心打たれたというお言葉、作者冥利に付きます。

    この度は素敵なお言葉の数々ありがとうございました