第20話
「はいー、ってことで予告通りの配信でーす!」
『キター!!』
『待ってました!』
『2日間が長かった……』
『ってかまたツエッターで話題になってたけど』
「そうそうそう!まぁいろいろあったんよ。それを話すためでもあるかなー。今日の配信は。ダンジョンに行くつもりないし」
『え』
『ダンジョン行かねぇの?』
『SSSランク探索者さん…?』
『まぁ星斗は話自体が面白いし雑談でもいいか』
『SSSランクモンスター3体も倒したのすごすぎます!【¥6000】』
「お、スパチャありがとー!SSSランクモンスター、強かったぞ…?特に2体同時に相手したときとか負けそうだったし……」
あのときは本当にまずかった。自分の力を過信して、楽観視して。
一回冷静になって体力全回復薬があることに気がついていなかったら俺は今頃別の世界へ行っていただろう…。
『2体同時、とは…?』
『さらっと頭おかしいこと言うのやめてもろて』
『人がやっていい芸当じゃねぇ…』
『新情報!?』
『3体倒したのは知ってたけど2体同時!?』
「え?そうだぞ?2体同時。なんか他のSSSランク探索者さんたちにも驚かれたんだけど…?」
『そりゃあ驚かれるだろw』
『やっぱこいつ化け物だわ(白目)』
『これからも配信よろしく!』
『ってかなんか驚いたこととかあった!?』
「あーそうだなぁ…。新しいアイテムが落ちたこととか?」
あの2体から同時に落ちたやつ。あれ結局何だったんだろうな?
『新アイテム!?』
『SSSランクモンスターはまだまだ未知数だしなぁ…。』
『新アイテムが出ても不思議じゃあないか』
「そうそう!なんか俺以外の人も新アイテム持ってて。なんかすげぇな。SSSランクモンスターって。」
『それを倒してる星斗はもっとスゴイ』
『それはそうなんよ』
『結論、みんなすごい!!』
「そ、俺の配信を見てくれてるみんなもスゴイ!ありがとうな。」
『さらっとイケメン出さないでもろて』
『惚れた』
『惚れた』
『もともと惚れてる【中筋クルミ】』
『キター!!』
「あ、クルミさん!こんちわー。それと、みんな質問あったらチャット欄に投げてくれていいからなー!答えれるやつは答えるから」
もちろん、答えられないやつは答えられないけどな?
俺のスリーサイズとか。極秘情報だから。……需要あるかって?聞くな聞くな…。
あとは、俺の家とか?そりゃあ答えたら凸めっちゃ来そうだから答えないが。
お、早速質問がどんどん来てるな。
『やっぱ最初はこれだろ!《くーちゃんといつ付き合うんですか》』
『《もしくはもう付き合ってますか》』
『《くーちゃんとくっついてくれ》』
『《くーちゃんとのてえてえ、まだ?》』
『《私といつ付き合ってくれるんですか》【中筋クルミ】』
おうおうおうめっちゃ来たなぁ…。?しかも恋華さん関連ばっかじゃねぇか!
え?こうもっとさ、ダンジョンのこととか聞かなくていいの?なぁなぁ!
「クルミさんとは、付き合ってはないし今のところ付き合うかどうかはわかりません!けど、コラボはそのうちまたします!あとクルミさん!配信でそんなこと言わないで!心が苦しくなるんだよっ!!」
『付き合え』
『付き合うかどうかわかりません…?悩んでるってこと…?』
『あ』
『悩んでんのかぁ…。(・∀・)ニヤニヤ』
『コラボしてくれるのはありがてぇ…』
「――あ。本音出たわ。……ああ!!!」
『草www』
『素直になれよ』
『本音、ですかぁ…。』
と、チャット欄が俺へのコメント、……恋華さんとの関係を認めろとのもので溢れている中、アワ様からの質問が届いた。
『久しぶり!次の私とのコラボはいつかな?っと………【栗田アワ】』
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