第11話 こっち見て
「え? お前から言え? ……なんか、それって男らしくない…」
「…あ、ムスッとした! ふふふ…」
「いいよ。言ってあげる。センセとあたしの考えがおんなじかどうか…」
「いい?」
(コクン…)
「後ろの座席に移りたい」
「……………」
「やっぱり…当たってた………」
「移動…しよ?」
「う…うん。ちょっとだけ…で、良いからさ…」
(バタンッ! バタンッ!)
(二人は後部座席に移動した)
「……ちょっと…くっついて…いい…よね?」
「センセ、手…握ってもいい?」
「へー…、センセの手…あったかいね…。大きいし、ごつごつしてる…」
「え? あたしの手は、小さくて、柔らかい?……」
「……太ももも…触っていいよ?」
(少し…遠慮がちに…)
(ピタ…)
「あ…」
「え? 変な声出すな? ……仕方ないじゃない……」
「そりゃ…誘ったのは…あたしの方だけど……、感じちゃうよ…初めて…男の人に体…触れられるの…初めてなんだもん……」
「センセの手、あったかいしさ…」
「え? あたしの肌、冷えてる? それはそうだよ…この頃の女子高生の仲間に入るには、短いスカートは必須だよ?」
「…う…センセ…さすがに…ガン見し過ぎ…」
「やだ…センセ、本当に……それ以上…手が…上来たら…パンツ…見えちゃう…」
「……本当は…見たいんでしょ……」
「……エッチ……」
(パッ)
(慌てて手を離す)
「じゃあ、胸…揉むのは…さすがに…あたしも…恥ずかしすぎるから……」
「ハグ…でも…しちゃう? それだけで、少しは…胸…感じると思うよ?」
「そんなに…照れないでよ……あたしの…太もも…触ったくせに…それよりは…ハグの方が、まだスキンシップとしては、外国人はするわけだし…」
「それもそうか…って…、あたしの太もも…そんなに触りたかったの?」
「ふふふ…。センセ、ホントに可愛いね。また顔も…耳も…真っ赤になってる…」
「センセ…、ちゃんと、こっち見て。あたしの顔も…赤いから…」
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