第7話 ズルいよ
(ブルンッ)
(エンジンの切れる音)
「このパーキングエリア、ほとんど人使わないし、それに…今日…もうこんな時間…だしね…」
「センセ、お菓子食べる? あたし、ポ〇キー持ってるよ!! イチゴの!!」
「え!? 好き!? えー!! 意外!! センセ、コーヒーのブラックとか、飲めなかったりするの?」
「え…それは飲める? そこまで子ども扱いするな?」
「何よもー…。でも、いいや。はい。二袋入ってるから、一袋ずつね」
(ポリポリポリポリ…)
「ふふ…。本当に好きなんだね…。とっても笑顔」
「そんな、慌てて顔背けないでよ。笑顔って言うのは良いじゃん。可愛いとか、エッチって言葉だって、そんなに取り乱さず運転してたくせに…」
「え?それは、運転中だったから?」
「……じゃあ、もう…運転、してないんだよ?」
「だから…って…あーんなにびしょ濡れになったから、さすがに太ももは乾いたけどさ、ブラは…まだ透けてるよ?」
(ポリ…ポリ…)
(食べ方がゆっくりになる)
「あたしが何カップか、知りたくない? センセ…」
(ごくんっ)
(思わず喉が鳴る音)
「……Fカップ…だ…よ?」
「…センセ…また…首筋に汗がにじんできてる…もしかして…わざと…見ないようにしてるから…、汗…掻いてるの?」
「それは…仕方ないよ…。だって…生理現象でしょ? 男の日人は…やっぱり…そう言う所に…目が行っちゃうし、気になっちゃうんだよ…」
「馬鹿ゆうな? …じゃあ、なんで、そんなほっぺ…赤いの? もう…瞳まで潤んでる…」
「…感じ……ちゃってるんでしょ?私の…胸…透けてるの…」
「そんなつもりない? じゃあ、なんで、あたしが言った通り、このパーキングエリアに停まったの? あたしの…勘違いだなんて…今更…言わせないでよ?」
「…大丈夫だよ…センセ。ここは…学校から4駅も離れてるんだし、こっち方面の生徒…少ないしさ…」
「何言ってるって……」
「……センセ…さっきから…言わせてばっか…」
「ズルいよ…そんなの……センセの…意地悪」
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