第7話 女神と影森の出会い① アイside(中学時代)
アイside
私の名前は霧島アイ 高校2年生
冬月高校に通っている。
私は見るだけである程度出来てしまい天才肌である。
私は常に心が満たされなくて退屈でいる。
毎日が生きてる実感が湧かずに生活をしている。
ただ、私が唯一、生きていると感じる瞬間がある。
それは相手を完膚なきまでに追い詰め、絶望させて、破滅させて、感情を失わせることだ。
相手が感情を失って目の光の色が失われた瞬間が私にとって快感で刺激的であり生きた心地がしてとても満たされる。
だから、私は人を壊すのに快感を持っている。
間違いなく、私は壊れていると思う。
それでも私はやめるつもりはない。
何故なら私にとって生きる糧だからだ。
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アイside(中学時代)
影森君との出会いは中学の時にだった。
出会ったきっかけはいじめられてる現場を遠くから眺めていた。
私はいじめられている人を見ても助けたいとも思わないし興味がない。
ただ何となく眺めていると彼は倒れて男たちは満足したのか皆その場から離れていく。
倒れている彼に近づき何も声を掛けず様子を観察すると私の飢えと衝動が出始める。
(丁度、感情を失わせるには良いタイミング出し私の糧になって貰おうかな)
数分ぐらいしたら彼は起き上がる。
「あの、大丈夫ですか」
アイは優しい声で彼に声を掛けるが反応がなくそのまま目線を合わせず素通りしていく。
(何?無視をするならすぐ壊してあげる)
アイは彼を追っかけて正面に立ち目線を合わせる。
「ねえねえ?」
アイは目を合わせた瞬間大きく戸惑う。
「………」
彼は目の焦点が会わず目の光と色が失われて私が見えていない。
「あの、見えてる?聞こえている?」
彼の眼を覗き込むようにアイは見る。
「………」
彼は無言で立ち止まる。
「ねえ、あなたの感情を見せてくれる?」
アイは彼の眼をじーっと見て覗き込んで行く。
(さあさあ、感情を見せて)
アイは眼を覗き込むことで心の動きや感情を見ることが出来る。
(……感情が見えないな?)
アイは感情を見るのに併用して相手の奥底にある感情を引きずり出すことも出来る。
(どういうこと?見えない?)
無意識に彼の両肩を掴みキスが出来そうな距離まで近づき光のない眼の奥底を覗き込む。
(ない?感情がない?そんなのありえる?)
アイは数分間、覗き込んでも全く見えず何もなかった。
「………」
彼はアイがキス出来る距離まで行っても一切感情が表れず無表情だった。
(あれ?何で私こんな近づいているの!?)
アイは無意識の行動に気付き顔を赤くなり、即座に彼と距離をとる。
「………」
彼は何事もなかったように歩いて行きアイから離れて行った。
(彼はいったい何なの?)
アイが中学まであらゆる人の感情を覗き込み、壊したい人がいたら容赦なく絶望させて、破滅させて相手の感情を失わせていた。
(ありえない、ありえない!)
心の中でアイは叫ぶ。
(感情が空っぽなんてありえることなの?)
アイは納得が出来ずイライラし始める。
(過去に一度壊して、失った人の感情を引きずり出すことは出来たはず)
アイは過去に壊した人のことを振り返る。
(彼は最初から感情がない?いや、ありえるの?そんなこと)
アイは考えがまとまらず、衝動的に彼のことを知りたいと思った。
(知りたい、知りたい、彼は何なの?)
アイは家に急いで戻り彼を調べ始めた。
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どうも作者です。
皆さんのおかげで7月14日、時点で週間ラブコメ252位です。
嬉しいです。
本当にありがとうございます
フォロー、評価(星)、応援、頂ければ今後の更新のモチベーションになりますのでよろしくお願いします。
アイ「おまけ枠の書く時間に時間割くぐらいならさっさと書き留めしろ」
作者「息抜きにこういうおまけ枠は書きたいんだよ」
アイ「ここにフォロー、評価、応援お願いしなくても全力で書けば自ずと人は付いてくるでしょ」
作者「確かにそうなんですが」
アイ「ですが?なに?」
作者「私は自信がないし、豆腐メンタルだからね」
アイ「もっと自信もって、メンタル強化しろ!!」
作者「はい、がんばりやす」
アイ「全力出せるようにあなたの感情を喰らいましょうか♥️」
作者「◯ぬ気でがんばりやす」
アイ「よろしい🎵」
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もし良かったら新作「感情を失った少年と女神。あなたの時間(人生)をいただきます」も連載していますのでよろしくお願いします。リンク↓です。
https://kakuyomu.jp/works/16817330667321843534
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